さてこの記事では「人の目が気になるの克服法」について書いていきたいと思います。
いくつか克服に有効なトレーニングや練習法を紹介していくので、日常の中で少しずつ取り組んでいただくことで、効果を実感してもらえるはずです。
気にしないトレ1【妄想だと気づく!】
まず一つ目。妄想と気づく!トレについて。
実は、「人の目」の主成分というのは、自分の妄想なのです。
というのも、人にどう思われているかって、確認しないと本当のところは分からないもの。
あくまでも、
「あ、あの目。あの表情。あの目線。あのいでたち。きっと、俺のこと変だと思っているに違いない…」
という感じですよね。
他人の目を気にするときって。
最後の部分は必ず「きっと〜に違いない」という自分の推測や妄想が入ってくるはず。
「きっと〜に違いない」と「自分が考えている」わけです。
なので、人の目を気にするとはある意味、自分の妄想とのせめぎ合い、だとも言える。
例えばさっきの例だと、
「あ、あの目。あの表情。あの目線。あのいでたち。きっと、俺のことを好きに違いない…」
と捉えた場合、全然違うことになってきます。
ただ、実際にはどう思っているかについての事実は一つで、もしかしたら「なんとも思っていない」可能性もある。笑
「嫌われている」も「好かれている」も、あくまでも自分の妄想。
他人がどう思っているかは確認しないと分からないし、確認して出てくるものが事実であり、それ以外は全部妄想ということになります。
ただ、ほとんどの場合、確認をするということはあまりないので、
自分がどういう妄想をするか?で、日常の感情は変わってくる。
ということで、
「こう思われているのではないかという考えは、あくまでも自分の妄想だと気づく」
「他人がこう思っているに違いないと自分が考えているのだと気づく」
ことがファーストステップになります。
例えば具体的な場面で言うと、
「絶対、これをやったらみんなに変に思われる…」
と思ったときに「という風に自分は考えているんだな」と気づいていく。
自分にネガティブな考えが浮かんだら「ホントに?」「まじんがー?」とツッコミを入れるといいですね。
まず「気づく」ことが最初の一歩。
気にしないトレ2【肯定的評価&明るいストーリーを語る】
さて、トレーニングの2つ目は、1つ目との関連が深いのだけど、他人に対して肯定的な目を持つこと。
というのも、さっきのトレーニングで伝えた通り、
【人の目は自分の妄想】なので、自分の内側を整えることとの関係性が深いです。
例えば、何かに挑戦したけど失敗した人がいるとしましょう。
(失敗なんて、あるんですかね?とケイスケホンダが突っ込んで来そうなところではあるけど、そこを扱うとズレてしまうので、今回はスルーします)
失敗をした人がいたときに、自分がその人をバカにするとします。
「あーあ、かっこ悪いなあ。あうちじゃん( ̄▽ ̄)」
みたいな感じで。
失敗のネガティブな面に焦点を当て、ネガティブな捉え方をする。
「他者や出来事のネガティブな部分に焦点を当てている」状態ですね。
そういう状態のときに、他ならぬ自分が失敗したとしましょう。
そうすると、自分が人をバカにしてきた分、自分の中で人をバカにする思考があればある分だけ、
「自分も人からバカにされるんじゃね?あうちと思われてるんじゃね?(だって俺みんなにそう思ってきたし)」
という思考が働くわけです。
つまり、自分自身が人をバカにしていればしているほど、人からバカにされることを恐れるようになる、ということ。
ということは逆に言えば、自分が他人の肯定的な部分に焦点を合わせられるようになれば、
他人からバカにされる恐怖を減らすこともできるようになる、ということ。
例えば、「挑戦したこと自体が素晴らしいこと」「挑戦することで成長している」という捉え方を自分がするとする。
「あの人、まじカッコイイ。挑戦してんじゃん。挑戦って、素敵やん」
「え、まじ成長。失敗して、改善して、どんどん願望に近づいてくる。めっちゃプロセスやん。うまくいくプロセスの途中にいる、成功者やん、あの人。握手してもらおうかな。。」
と捉えているとします。
他者や出来事の肯定的な部分、前向きな部分に焦点を当てられる状態に自分がなると。
すると、自分が失敗したときにも、
「挑戦したことが素晴らしい」「これで成長できたな」「握手求められちゃう?」と思えるわけですね。
まず自分がそうやって肯定的で前向きな捉え方ができることで気分が上がるし、
自分がそう捉えていると「他者もそう捉えてくれるだろう」という想像ができるようになってくる。
他者も自分の挑戦を肯定的に捉えるだろう、良い部分に焦点を当ててくれるだろう、自分は握手を求められる存在だ、と思えるわけだね。
他ならぬ自分が他者に対してそう思っているから。
そうなれば、人の目を気にすることで状態が下がる、ということはなくなってくる。
やりたいことや好きなことをすることが楽になってくる。
なので、
自分が他者や出来事の肯定的な部分にフォーカスできるようになること。
肯定的評価、気分が明るくなるストーリーを他者に対してできること。
そうすれば、まず自分の気分が上がります。
肯定的評価、明るいストーリーを語っているとき、気分はアゲアゲ。基本的に。
で、他者に対してそういう風に捉えていけば、他者からもそう思われるだろうと思えてくるから、他者の目が気になってネガティブな気持ちにならなくなってくる。
なので、
他者に対して肯定的評価をし、明るいストーリーを語ることが有効なトレーニングになってくるんですね。
気にしないトレ3【だとすればトレーニング】
さて次のトレーニング。
人は社会的な生き物であり、日本人は特に「和」を重んじるというか、空気を読むのに優れた人が多いです。
すごく優しくて、相手の気持ちを考えられる想像力を持っている。
その性質をなくす必要はないし、相手のことを想像できる力はものすごく重要な力。
相手のことを全く気にせず、不快な思いをさせてもなんのその、という人に自分がなりたいかというと、そんなことはないですよね。
相手のことを尊重し大切にしながら、同時に、自分も犠牲にしたくない。
自分も好きなように生きたいという、そういうことなんじゃないかと思います。
ここで紹介するのはそういう人にピッタリのトレーニングで、イケジュンも日常の中で頻繁に行なっているもの。
どういうトレーニングかというと、
人の目が気になっていないバージョンの自分を想像し、行動を想像の自分に合わせる
というもの。
【だとすればトレーニング】と呼んでいるトレーニングなんですが、
現状の自分は、人の目が気になっているとします。
人の目が気になって、なかなか思うことができない。好きなことができず、やりたいことに躊躇し、なかなか言いたいことも言えないと。
そういうときに、
人の目が気になっていないとすれば、どうしたいかな?
と想像する。
あくまでも想像でいいので、
もしも人の目を気にしていないとすれば、自分はどうしたいのか?どんな行動を取りたいのか?を考えていきます。
考えたら、100パーセントでなくてもいいので、できる限りそちらのイメージに行動を合わせていく。
例えば、仮に、まだ人の目を気にする気持ちが残っていたとしても、
気にしていないバージョンの自分がするであろう行動ができたら、それでいいですよね。
実際には、これまで気にしてきた人がいきなり全く気にならなくなるとか、魔法のように変わるということではなく、
過去の自分が残りながら、過去の自分を感じることもありながら、だんだんと変わっていくという形になります。
なので、本当に気にしない自分に現実的に近づいていくためには、
だとすればトレーニングが最適。
まずは気にしていないバージョンの自分を想像する。まず想像することから始める。
で、だんだんとそちらに行動を近づけていく、というプロセスを辿っていきます。
先ほども書いた通り、たとえ気になる自分が残っていたとしても、
気にしていないバージョンの自分が取る行動ができているなら、気にしていないバージョンの自分としての人生になる。
さらに、気になりながらも、気にしていない自分として生きることで、本当に気にならないようになってきます。
というのは、
「実際、恐れていたことは何も起こらなかった」
「全然大丈夫だった」
「清々しい気持ちを感じた」
「自分らしくいられる喜びがあった」
「めっちゃ楽しかった!」
という体験をすることになり、
それが自信になっていくから。
成功体験を積むことでどんどんそちらの自分になっていくわけです。
例えば、有名な話だと、野球のイチロー選手。
彼が話していたことで、こんな話があります。
「もし自分がピンク色の服を着て、練習に行ったとします。
自分だけがピンクで、他の選手からなんでピンクなんか着ているんだ、と言われたとしますよね。
そのとき、翌日、何を着て行きますか?
多くの人は、みんなと同じ色の服を着て行くと思うんですけど、
僕はそこで、ショッキングピンク、より濃いピンクを着て行くんです」
というもの。
これは、周りに合わせない、周りの評価で自分がしたいことを決めない、というエピソードであると同時に、だとすればトレーニングでもあるんです。
実際にイチロー選手が語っていたことなんですが、
あえてショッキングピンクを着ていくということは、周りの低い評価に反応している、気にしている部分はあるわけですね。
全く反応していないなら、同じものを着ていけばいいわけなので。
あえて濃くするというのは、気にしていることの裏返し。
つまり、イチロー選手でさえ気にしている部分はある。
気にしている部分はあるんだけど、自分が着たいと思ったピンクを、みんなの意見で変えるのかと。
それは人の目を気にした行動。
じゃあ、人の目を気にしていない、他の選手のことが気になっていないとしたら、どうするだろうか?
ピンクは変えないだろう。
自分はどう生きたいか?
どう生きるのが自分らしいか?
実際にみんなからピンクを低く評価されて気になった部分はあったけど、
でも、気にしていない自分だったらピンクを着ていくはずだ。
よし、明日もピンクを着て行こう。
またみんなから低く評価されるのは面倒だから、もう言われないために、自分を貫くことを示すために、もっと濃いピンクを着て行こう。
という判断になっているわけですね。
本当に気になっていないなら普通に同じものを着ていけばいいわけで、イチロー選手も気にしている部分はある。
気にしている部分はあるけど、自分のやりたいことをやるという方向性は変えない。
行動はあくまでも「気にしていないとすればするであろうこと」に合わせていく。
そのとき、感情的には恐れも多少は出てきているはず。
出てきているはずなんだけど、でも、人の目を気にしたバージョンの行動をすることは選択しない。
その積み重ねで、だんだんと気にしない自分ならするであろうことに行動を合わせることができるようになり、
そちらの自分でいられることが増えていくんですね。
なので、気になっていてもいいので、気にする自分がいてもいいので、
気にしていない自分だったらするであろうことに行動を合わせていくトレーニングをやっていきましょう^^
気にしないトレ4【自分と相手の見方を分離する】
さて、これが最後のトレーニングになります。
最後は、相手の見方はあくまでも相手の見方である、と分離して考えるトレーニング。
相手がどう思うか?
これはコントロールできないし、相手の見方が正しいとは限らない。
誰かが好きというものの、誰かは嫌い。
でも、誰かが嫌いだと言ったからといって、そのものの価値が変わるかというと、そんなことはないですよね。
好みは人それぞれであり、万人に受け入れられるのは難しいことです。
だからこそ、誰かから否定されたり低い評価をされたとしても、
「それはあくまでもその人がそう思っているというだけのこと」
「その人がそういう見方をしているというだけのこと」
「あくまでもその人の問題である」
という風に分離して考えることが大切。
ここが分離できないと、誰かの意見を真正面から受け止めてしまってしんどくなります。
結果、周りから低く評価されないために、気に入ってもらうために行動するようになってしまう。
そうならないためには、論理的に「あくまでも相手の見方である」と理解していることが大事。
そうすれば、自分のしたいこと、自分の好みを大事にすることができます。
他者がどう思っても、それはその人がそう思うというだけのことだから、
自分は自分の思いを大事にすればいいし、自分がしたいことをすればいいわけですね。
Training まとめ
今回紹介したトレーニングは、
トレーニング1 妄想だと気づく!
トレーニング2 他者に肯定的評価をし、明るいストーリーを語る
トレーニング3 気にしていない自分だとすればと考える
トレーニング4 自分と相手の見方を分離する
の4つ。
これらのトレーニングを意識的に続けていただくことで、どんどん人の目を気にしない自分、気にしていないのであればするであろうことができる自分になっていきます。
ぜひ、トレーニングしてみてくださいね^^
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