僕らの状態が下がってしまう大きな要因の一つは、
結果が出ないこと
です。(もちろんそれだけではありませんが)
極端な例で考えて、自分が望んだことが全て実現するのであれば、状態が下がることってあまりなさそうですよね。
試験を受ければ合格する、好きになれば恋人になれる、商品を販売すれば絶対爆売れ。
そういう風であるなら、状態が下がる回数って明らかに減りそう。
ただ、実際のところはどうかというと、結果が出るまでの期間というのは試行錯誤があったりします。
やってみて、試してみて、あーでもないこーでもないとやりながら、最終的に望む結果にたどり着く、みたいな感じですね。
人間関係、例えば子供との関係で言っても、
自分とは無関係なところで子供の状態が下がったり、
子供が結果を出せない(例えばテストの点数、試験の結果、恋愛、友達関係など)ことも出てきます。
もし仮に自分が結果を出せたとしても、自分の身近にいる人がそうではなくて…ということもある。
そうなったとき、自分や周囲の人が「結果が出ない」となったときに、状態が下がり、傷つき、自信を失ってしまうことがあります。
状態が下がり自信を失うと、エネルギーは低下。
結果が出ない時期というのは、まだうまくいっていない、良い流れを感じられていなかったりするので、
そういう時期ほど前向きさが必要だったりします。
なのですが、前向きさが必要であることは分かっていても、どーにもエネルギーが出てこない。
そういうことで悩むことがあるかもしれません。
実際、状況としてはまだ結果が出ていないわけなので、その時期というのは状況で自分を保つことができないわけです。
状況を見れば、逆に絶望を感じるというか、「やっぱ無理やん…」という気がしてくる。
そういう気がして、そちらに意識を向けることで、無理という感覚が自分の中に広がっていき、
その思考や意識にアクセスすると、さらにエネルギーは低下していきます。
これが、負のスパイラルです。
よく野球なんかでも「え!?」というくらい連敗を重ねるチームが出たりしますよね。
あれも、結果が出ず状況が整わない、なんとか頑張ろうとするのだけど、実際に結果が出ていないから状況で自分の状態を保つことができない。
状態を保つのが難しくなり、メンタルが下がり力を発揮できない、という風になっていることが多いんですね。
さらに、一度結果が出ないことに傷つくと、
そこからもう一度立ち直ることや、もう一度やっていこう!という気にどうしてもなれない、という状態になることがあります。
自分なりに頑張ったのに、うまくいかなかった。
やってみたのに、うまくできなかった。
やっぱり自分はダメなんだ…。
そういう風に傷つくことで、人は自分の願望や目標を見失うことがあります。
例えば、好きな人とどうでもいい人との関係であれば、どちらの人との関係の方が傷つくことがあるでしょう?
当然、好きな人との関係ですね。
好きな人との関係では、喜びも大きい分、悲しみも大きくなります。
それが、好きだということ。
願望に関しても同じで、それが願望であればあるほど、人は傷つきやすくなります。
例えば、ここに歌うのが大好きな人がいるとして、誰かに賞賛されたとしましょう。
すると、すごく嬉しいはず。
一方、誰かに否定されたとします。
そのとき、歌うことに対してそこまで願望がない場合には、そこまで傷つくことはないかもしれない。
下手ですいませんね( ̄▽ ̄)みたいな感じ。笑
一方、歌を大事にすればするほど、否定によるダメージは大きくなるもの。
結果、否定による傷つきでダメージを受けてしまうと、
「もう歌いたくない」と感じることがあります。
歌うことが願望であるがゆえに喜びも悲しみも大きく、
悲しみに意識をフォーカスさせてしまう低い状態力・メンタル力であれば、感情は大きくマイナスに。
確かに歌うことをやめれば、傷つくことはありません。
マイナスになることはない。
歌って生きることが幸せ度100パーセントなら、歌わずに生きることは幸せ度30%。
別に歌わなくても30パーセントは幸せなんだし、それでいいじゃん、それなりに楽しいし。という感じで生きることができます。
そして、そういう生き方が現実的に可能なのが、今のジャパンです。
自分らしく生きなくても、静かに絶望していても、それでも普通に生きられるのが今のジャパン。
ただ、その状況も若干変わってはきていて、様々な社会状況の変化によって、
だんだんと「自分の持っているものをしっかりと発揮できるかどうか」が、人生のクオリティを大きく左右するようになってきました。
自分らしく自分の力を発揮しないなら、純粋な願望に向かってエネルギー高くいられないなら、
なかなか経済的にも厳しい状況になってしまうという社会になりつつあります。
ある意味、自分のパフォーマンス、持っているものをちゃんと発揮できることが求められるようになっているわけですね。
ただ、自分らしく生きるということは、自分の願望に沿って生きていく、自分のワクワクすることをやって生きていくということ。
ここで、先ほど書いたことが問題として表面化してきます。
そう。
そこに願望があることほど人は傷つきやすい
というものです。
自分らしく生きるということは自分の願望に沿って生きていくということであり、
世の中では「好きなことをしよう」「やりたいことをやろう」ということが言われます。
ただ実際のところ、それが本当にできる人と、願望であるがゆえにうまくいかないことに傷ついて、
もう願望を持ちたくない、自分らしく生きることなんて考えずに30パーセントの幸せでいいじゃないか、という風に考える人も出てくる、ということ。
その境目になるものは、
メンタル力・状態力
です。
つまり、大きく傷つかず、うまくいかないことがあっても自信を失わず、自分らしく生きることを諦めない力。
淡々と願望に許可し取り組みを継続する力。
その力を持っているか否かが分岐点になるわけです。
実際、たとえ力や才能があったとしても、状態が安定しないことで傷つき、
不安や恐れが強くなり、結果、したいことをやめてしまう。できなくなってしまうことがあります。
逆に、たとえ最初は力がなかったとしても、自分を信じ、できる大丈夫と思える力が高く、
何とかなる、何か方法はあるとハイエフィカシーな状態でいて、だんだんと力をつけて願望実現していくケースもあります。
後者のケースを本当にたくさん見てきました。
実際、能力というのはそこまで大した差はなくて、時間をかけて練習したり人の的確な指導を受けたりすれば、ちゃんと力はつきます。
人より多少時間がかかったとしても、人間にはすごい力があって、脳にもすごい力はあって、意識の力もすごいわけです。
そういった力は誰もが持っているわけですよね。
ただ、メンタルというのは人によって大きく違いがあって、マイナスにも振れることができる。
能力があっても、メンタルのマイナスには敵いません。
自分で自分を止めてしまえば、能力を発揮することは全くできないからです。
やれる力はあっても、やらないなら力はないのと同じです。
才能はあっても発揮されていないなら、現実的には才能がないのと同じことになるわけです。
100の才能があったとして、発揮されているものが0だとします。
才能は20だとして、発揮されているものが20だとします。
前者は発揮率0パーセント。後者は発揮率100パーセント。
すると、どちらの人の方が人生が豊かになるかというと、才能20の人の方です。
力があることより、【ある力を発揮していること】の方が大事なんです。
これは、現実的な結果ということだけでなく、
幸福度という観点からもそうです。
100の才能があるにも関わらず発揮されているものが0だというのは、
相当にネガティブな感情を感じる状態になっています。
我慢や不満が心の中で渦巻いている状態です。
この状態になると、他者に嫉妬したり、ネガティブな側面にどうしてもフォーカスが向いたり、
何かを話せば嫌味っぽくなってしまうという、かなり「嫌な奴」状態になっているもの。
なぜ嫌な奴になってしまうかというと、自分との不調和に苦しみ、やりたいことをやらずに我慢を重ねているストレスが蓄積されているから。
すると、その状態が人間関係をも悪化させてしまい、負のスパイラルが続いていく。
一方、発揮率100パーセントの人の方はめちゃくちゃ幸せです。
自分が持っているものを我慢せずに発揮する喜び、やりたいことをやりワクワク感に満ち溢れた精神状態になっている。
しかも、自分の力を思う存分発揮しているので、その人にとってピッタリのステージが用意されることになります。
人から認められる前からすでにご機嫌で楽しいので、明るい雰囲気になり、結果的に人から愛され認められ、人間関係も豊かになる。
持っている力を発揮しているかどうかで真逆の人生になっていくわけなんですが、
どちらの人生を生きるかは、メンタル力、状態力次第。
願望があることほど、傷つくこともあります。
ですが、傷つくのは、それが願望だからこそです。
そのコントラストの中で、それでも喜びにフォーカスできること。それでも良い状態でいること。
その具体的な方法を知り、トレーニングによって本当に自分のフォーカスを整えることができるようになること。
それができるようになれば、傷つきから回復し、自分らしい喜びに向かって生きることができるようになります。
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