さて今回は、人気YouTuberのカジサックさんを取り上げたいと思います。
というのも、以前にカジサックさんがネット番組の「しくじり先生」に出演していて(地上波でもやっていたはず)、
その際に話していたことがメンタル的にも重要な内容が多かったんだよね。
・状態を具体的に上げる方法
について、ご自身の体験談からシェアしてくれていて、それが非常に理に適っているものだった。
なので、カジサックさんの話をシェアすることで学べること、気づけることがあるなと思ったので、書いていきたいと思います。
あまりにも多忙な日々の中で
今、超人気YouTuberとして大活躍中のカジサックさん。
ただ、実は、身体的にもメンタル的にも苦しい時期があったそう。
それはテレビ番組「はねるのとびら」などに出演していた頃のことで、とにかく多忙。
多忙につく多忙で、一切休む暇がない。
そんな生活を続ける中で、心身ともに限界を迎えてしまい、
誰にも連絡することなく、どこかへ消えてしまった…
つまり、失踪。
カジサックさんは当時重要な仕事をたくさん抱えていたそうだなんだけど、
相方の西野さんにすら連絡することなく、芸能界から消えてしまったんだって。
とにかく心身ともに限界を迎えてしまった。
その状況って、状態的にはかなり悪い。
悪いし、状況的に「自分を責めやすい」状況なわけだよね。
だって、自分から仕事をほっぽり出しているわけだから、
他の人から責められたり怒られたりしても仕方ない、と感じやすい状況にある。
もしもしっかりと休みたいという思いを伝え、了承を得た上でということであれば話は別だけど、
何の連絡もなくいきなりいなくなったわけだから、色々なところに迷惑もかけている、ということが本人には当然わかる。
だから、実際には怒られたり責められたりしているわけじゃなかったとしても、
自分で自分を責める
ということが起こりやすいわけなんだ。
そういうときに一番良くないのは、
一人で家にいて、考え事を続けること
だったりする。
そうなると、どんどんネガティブな思考が頭に浮かんできて、状態は悪化していく。
じゃあ、カジサックさんは実際、どうしたのか。
彼がやったことは、
中型バイクの免許を取りに行く
ことだった。笑。
これが、最高( ̄▽ ̄)
その選択が本当に良かった。
バイクの免許を取ることで変わり始めた人生
カジサックさんは昔から中型バイクの免許が取りたかったらしい。
でも、仕事でなかなか時間もないし、取る機会がなかった。
ただ、今は暇を持て余しているし、やることもないし、それだったら取りたかった免許を取りに行こう。
自分が大好きでワクワクできるバイクに乗ろう、と思い立ったんだって。
ここ。
ここが人生の分岐点とでも言えるほど重要なところで、
これから書くこと、それからのカジサックさんの人生はそこから始まっていると言える。
中型バイクの免許を取りに行くという行動がなければ、ここからのストーリーは始まっていかなかった。
これからのストーリーのきっかけは、そこだったんだね。
中型バイクの免許を取りに行くというのは、
自分がやりたいことをやらせてあげる
ということ。
抽象的な言い方をするなら、
自分の願望に許可をする
ということ。
ブログや動画でも「やりたいことをやらせてあげると状態は上がる」ということを伝えてきたけれど、
実際にカジサックさんはそれを実行していたんだ。
ここも可能性としてあり得るのは、
そんなことをしていいのか
そんなことをする暇があったら仕事をした方がいいのでは
今はそんな場合じゃない
などの思考を選択してしまうこと。
そういう思考を選択すれば、自分がやりたいことに許可が出せず、やりたいことをやらないから暇になり、
一人で落ち込む時間が物理的に長くなる
ということが起こりかねない。
ただ、カジサックさんの場合は実際に中型バイクの免許を取りに行くことにした。
結果、一人で考え事をする時間が物理的に減り、
好きなバイクに触れる時間が生まれ、
運転に集中し没頭する時間が生まれ、
バイクに乗って好きな場所に行くことをイメージして心がワクワクするようになり、
教習所で人と接することになった。
その全てが、メンタルにおいてプラスに働くことだったわけだね。
人は受動的な娯楽よりも、能動性が必要になるもの、自ら主体的になる必要があるものに取り組んでいる方がメンタル状態が上がることが分かっていて、
外に出てバイクの運転に夢中になる
という行為自体がすごく良かったんだ。
そのままを受け入れてくれる人との出会い
さらに、ここからが話の本番になってくるんだけど、
そこでなんとカジサックさんは先輩芸人に発見されてしまう。
「あ、お、お前!梶原じゃねえか!」
みたいな感じで。
三浪さんという先輩芸人の方と、まさかの教習所でバッタリ出会うという。笑
どんだけの確率なんだ、という話なんだけど、そういうことが実際に起こった。
そして、実はその出会いこそが、梶原さんの人生を好転させる大きなきっかけになったんだね。
芸人界では「梶原がどこかへ行ってしまった」というのは衝撃のニュースとして話題になっていて、
みんな「あいつはどうしちまったんだ」となっていた。
そんな中で三浪さんは梶原さんに出会った。
そのとき、三浪さんには様々な選択があったはず。
吉本に連絡する、西野さんに連絡する、梶原さんを説得して連れ戻す、何やってんだお前は!と否定する。
様々な選択があった中で三浪さんが選択したのは、
「俺、口固いから」
という一言だった。笑
そして、
「休みたいなら、休めばいいんだ。免許取りたいなら、取ればいい」
と言ってくれたそう。
この言葉を聞いて、梶原さんはどれだけ安心したか、想像に難くない。
これは不登校などと似ている部分があるけれど、行けと言われて行けるもんじゃない。
言われて行けるなら、とっくに行っている。
働けと言われて働けるものじゃない。
そう言われて働けるなら、とっくに働いている。
それができないから困っているわけだよね。
三浪さんはまず、そのままの梶原さんを受け入れ、梶原さんがそのときしたいと思っていることを尊重してくれた。
さらに、
「今誰も遊べるやついねえだろう。俺が全部付き合ってやるからよ」
と言って、それから週3〜4回、一緒に時間を過ごしていたそう。
こうしろ!と言うでもなく、仕事の話をするでもなく、
ただ一緒にいる
ただそばにいる
ということを続けてくれたとのこと。
「ただそばにいてくれる人がいる」
ということもすごく良かった。
具体的に何かをするとかしないとかではなく、ただそばにいてくれる「存在」によって人のメンタルは良くなる。
さらに、そこから人の輪がつながっていって、
教習所の教官とも仲良くなった。笑。
で、教官がボウリングが大好きで、梶原さんも一緒になってボウリングに行くようになったんだって。
ボウリングもすごく良くて、
体を動かす
夢中になれる
没頭できる
仲間と楽しめる
そんな活動を日常の中で持つことができた。
これも、一人で家にずっといる、ということを続けるよりも圧倒的に状態向上のスピードが上がる時間の過ごし方。
結局、梶原さんはどんどん良くなって、
数ヶ月でまた働ける状態になったんだね。
バイクの免許を取りに行くという、そのとき自分が一番ワクワクすることに一歩を踏み出したことがきっかけになって、
メンタル的に良い影響が出るアクティビティとたくさん出会って、
どんどん人生がどんどん開けていったわけなんだ。
カジサックさんのストーリーに学ぶ状態を上げる具体的な方法
このエピソードからわかるのは、
状態を上げるには、
・やりたいことをやらせてあげること
・そのとき一番ワクワクすることに取り組むこと
・損得ではなく、ただそれがしたいことに許可を出せること
・一人で悶々と考える物理的な時間を減らすこと
・体を動かすこと
・夢中になって没頭すること
・受け入れてくれる人と付き合うこと
・ただ、人と一緒に時間を過ごすこと
・楽しいこと、好きなことをすること
の重要性。
状態のベースはそういったところに取り組んでいくことで上がっていくので、お試しあれ。
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