メンタルが強い人っています。
彼彼女たちは一体なぜメンタルが強いのでしょうか?
大抵、本人も無自覚のうちに「メンタルがポジティブになる取り組み」「明るい気分になる思考法」を実践しているもの。
この記事では、彼彼女らが無意識に実践する【メンタル強者の習慣】を紹介していきます。
【記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。900名以上が参加した心を鍛え整えるジム「イケジム」を運営。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め、今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
メンタル強者の習慣①自己関連づけしていない
まず第一に「自己関連づけをしていない」ことが挙げられます。
逆に言えば、メンタルが低下してしまうときは、自己関連づけが起こってしまっていると言えます。
自己関連づけしないとは、自分の価値と関係ないことを自分の価値と関係と思えること。
逆に、自己関連づけしてしまうときは、
本来自分の価値とは一切関係のないことを関係があると感じている
ということになります。
例えば、僕は浪人時代に生まれて初めてアルバイトをしました。
近所のとんかつ屋さんだったんですが、そこの店長があまりにも【鬼】で、マジ鬼滅の刃でした。
怒鳴るし、目の前でキレるし、雰囲気や顔がまず怖い。笑っているときも目が笑っていない、みたいな人だったんです。
こちらは初めてのバイトですから、基本的に緊張しています。
そこに鬼の登場ですから、メンタル激ヤバでした。
最初の頃は特にしんどかったです。
僕は手先が器用なタイプではないので、皿洗いですらミスをしたり、洗うのが遅かったりして、どんどんお皿が溜まってしまう。
小さなミスも頻発してしまって、怒られるわ自分を責めるわでメンタルがてんやわんや。
浪人生だったこともあり、勉強もしなければなりません。
そのままの状態では勉強にも支障が出てしまって良くない。
そこで、なんとかメンタルを保つ方法を考えたのですが、
そこでふと気づいたのが、
「あ、これって自分が怒られているわけではないんだな」
ということです。
いや実際怒られているんですけど、明らかに僕に向かって怒鳴り散らかしているわけなんですけども、
「感情的な部分については受け取らなくていい」
と思ったのです。
当然ミスは修正する必要があるわけですが、
そこは技術の修正という形で取り組んでいけばよく、それさえできていたら問題ないですよね。
店長の怒りとかイライラっていうのは本来は不要なもので、
あくまで技術が修正できれば問題ないはずだと僕は考えました。
そして、技術の修正する上で店長の怒鳴り声というのは「余計なこと」であり「不要なもの」です。
というのも、そのせいで僕のパフォーマンスは実際に下がっていて、やる気も自信も低下して、
全くお店のためになっていなかったのです。
そんな不要なことをやるというのは、店長のミスであり、これは「店長の課題なんだ」と考えました。
ミス自体は自分の課題で、自分の伸ばすべきポイント。
なので、修正して改善します。
ただ、感情的な部分については店長の課題で、自分の課題ではなく、自分は関係ない。
実際、店長は僕だけに怒っていたわけではなく、基本的にイライラしていて、ミスをする新人にはよく怒っていました。
つまり、自分が特別ダメで怒られているというよりも、
「店長がイライラしやすく怒りっぽい人」
だということが事実だったのです。
そこで自分の課題と相手の課題が分離できて、
【自己関連づけ】をしなくなりました。
そこから一気にメンタルが楽になって、自分本来のパフォーマンスも発揮できるようになり、仕事の技術もどんどん伸びていきました。
・相手が自分をどう思うか
・相手がどういう行動をするか
・結果がどうなるか
それらは、『自分の価値』とは関係がありません。
相手の主観が決めることで相手の課題ですし、結果は様々な要因が絡んで出てくるもの。
いずれも『自分の価値』との因果関係はないのです。
そのことに気づくことで、むやみに自分を責めたり自信が低下することがなくなり。
実はメンタル強者はそういうことを無意識にうちにやっていて、
状態が低下しやすい人は無意識のうちに自己関連づけをやってしまっているものなんですね。
メンタル強者の習慣②コントロールできることへの集中
次にメンタル強者が実践していることは、
コントロールできることに集中することです。
鬼店長エピソードの場合で言えば、
店長が怒るかどうかはコントロールできません。
なので、怒らなければ幸せ、怒られれば不幸せという感覚を持っていると、
自分の幸不幸が【ランダム化】してしまいます。
自分の幸不幸が自分の手でコントロールできなくなるのです。
もっと言えば、鬼店長に人生を左右されていることになります。
正直な話、鬼店長のことが好きだったかといえば、普通に嫌いでした。
だって怒るんですもの。
普通に嫌だったので、嫌いでした。
その嫌いな人に人生の幸不幸を左右されてなるものか!みたいな思いがあって、
コントロールできない店長のことを考えていれば、嫌いな店長に自分の幸せをコントロールされていることになる。
え!むかつく!まじ無理なんだけど!
と思って、僕は【自分にコントロールできること】に意識を向け始めました。
具体的には、
自分の技術を少しずつ向上させること
だけにフォーカスするようになったのです。
「技術が向上していれば、文句ないやろ!」
という思いもありました。
自分にコントロールできることとして、仕事ができるようになれば怒られる要素はなくなるわけです。
なので、そこを目指そうと。
鬼店長が急に改心し仏様になって、
「良いのじゃよ」「あるがままよ」と言い始める確率よりも、
自分が仕事ができるようになる確率の方が高いと判断しました。
すると、怒られるポイントについても「学びポイント」「成長の伸び代」と考えられるようになり、
以前よりも怒られることが怖くなくなってきました。
(先ほど書いた「自己関連づけしない」ことも効いていると思います)
状況は全く同じで鬼店長は相変わらず鬼でしたが、
自分のメンタルが整うことによって、状況に関わらず良い状態でいられるようになっていきました。
メンタル強者の習慣③一般化しない
次にメンタル強者が実践している習慣は、
一般化しない
ということです。
例えば、僕は今回とんかつ屋でボロカスに言われて、まじで仕事ができなくて、「やめちまえ!」と言われたこともあります。
今回のとんかつ屋の一件だけを見れば、僕はドジでのろまでダメなやつでしょう。
しかし、では、とんかつ屋でうまく仕事ができなかったことが僕の全てなのでしょうか?
そんなことはありません。
僕にはもっと色んな面がありましたし、まだ19歳でしたし、他にも向いた仕事があったはずです。
1回目の職場。
飲食という業種。
鬼がいる現場。
そういう特定の状況においてうまくいかなかっただけで、
それが僕の全てではありません。
他にできることがあるし、合う業種もあるし、自分がマッチする現場も世の中には存在するでしょう。
そういう風に考えられれば、1つの職場がうまくいかなかったくらいでメンタルが落ちることはありません。
これが【一般化しない】ということ。
逆に一般化してしまうときは、1度の経験を【自分の全て】であると思ってしまいます。
今回のようなすごく特殊な状況でも「ここでうまくいかない『自分』はダメだ」と一般化して考えてしまうのです。
すると状態が下がってしまうので、一般化しないこと、
【一部化すること】が非常に大切になります。
自分という存在がダメなのではなく、
「今回は」うまくいかなかったということ。
メンタルが強い人は実はそういう受け取り方をしていて、
だからこそ、同じ出来事の中でもポジティブな人とネガティブな人が生まれるんですよね。
ぜひ意識してみてほしいと思います。
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