チキンな男が自分を誇れるようになったトレーニング法。

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昔の自分の思考の癖を紹介しようと思う。

誰にもお願いされていないのに。

 

昔、自分はとにかくチキン野郎で、すぐに、

「あ、嫌われた」

と思っていた。

 

もう、それが癖だった。

 

嫌われたと認識する瞬発力、スピードはウサイン・ボルトレベルだったという自負がある。

 

嫌われないようにってことが人生の最優先事項だったから、

そこにめちゃくちゃ敏感だった。

 

どう思うかより、どう思われるかが重要だった。

そのときは、疲労してたよ。

心労っていうのかな。

そのときの愛想の良さったら、愛想笑い全日本選手権上位入賞レベルだったと思う。

そんなの、ないけど。

笑。

 

そこからトレーニングを始めた。

もっと自分を愛するトレーニングを。

 

そもそも「自分は普通にしてたら嫌われる」と思っていた。

その大前提があった。

だから必死こいて、好かれるために頑張った。

でも、無駄だったな。

 

その大前提があったから、外側のどんな出来事にも、

「あ、嫌われた」とボルトレベルの瞬発力で認識していた。

一瞬で、自然な反応として、そう思ってしまう。

昔は、ボルトレベルの瞬発力でそう思ってしまう自分にも気づけなかった。

 

自分と前提が一体化していたんだ。

 

でも、色々と向き合っていく中で、自分の中のボルトの存在に気づいた。

瞬間的に「嫌われた」と認識してしまう自分を認識できるようになってきたんだ。

ボルトの存在に気づき始めてから、俺は奴を飼いならし始めた。

 

「いや、それはちょっと違うんじゃないか?」

 

と、自分の前提を疑い始めた。

ボルト、ちょっと待て。止まれと。

 

「俺は別に普通にしていてもいいのかもしれない」

 

と、考えてみるようにした。

最初は、なかなかそうは思えなかったけど。

自分が持っていた前提はなかなか根深かったよ。

 

でも、諦めなかった。

諦めずにトレーニングを続けた。

ボルトを飼いならそうとした。

 

その結果、ボルトはだんだん老化していった。

もう、かつてほどの瞬発力は発揮せず、立ち止まるようになった。

100メートル20秒台くらいになっていったんだ。

「わし、引退」

って言いそうなほどにね。

 

それはつまり、「俺は嫌われる存在だ」という前提が薄れていったことを意味する。

 

瞬間的に「嫌われた」という発想が生まれないようになってきた。

 

だんだん、

「俺は俺でいていい」

という前提が生まれ始めた。

そうしたらもう、圧倒的に生きやすくなったね。

 

そして、その前提にもとづいた行動を取ることができるようになっていったんだ。

そうしたら、現実が後からついてきたよ。

変えるべきは自分の前提だったんだ。

そうやって前提を変えていったら、人生がめちゃくちゃ楽しくなっていった。

 

多くの人が、あるときから与えられた前提を持ち続け、そこで苦しんでいる。

現実を変えたいって思うなら、自分の前提を疑ってみることだ。

本当は、できるんじゃないか?とか。

もっと自分を貫いていいんじゃないか?とか。

前提が変われば、行動も自然に変わっていく。変えたくなっていく。

 

行動が変われば、現実も変わっていくものだから。

 

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