他人と自分を比べて落ち込んでしまう大学生との対話。

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他人と比べない方がいいよ、ということをよく書くし、新刊にも書いてます。

でも、頭では分かっていもなかなか実践できない!

そんなことがあるかもしれない。

何かこう、もう少し比べないことについて具体化してほしいっていうか、やり方はないのかね、と思うかもしれない。

ということで、今日は人と比べることで悩んでしまう大学生を登場させて、この問いを考えていこう。

他人と比べて落ち込む理由


 

 

「潤さん」

「はい」

「他人と自分とすぐに比べてしまうんですけども」

「そうなの」

「はい」

「ふーん」

「もうちょっと真剣になってもらっていいですか?」

「俺はいつだって真剣だよ。まじ」

「そうは見えませんけど、ここでグダグダ文章量取るのもあれなんで、単刀直入に人と比べない方法を教えてください!」

「えー、どうしっよかなー」

「帰ります」

「嘘だって!ふう。もうちょっとこう、余裕が欲しいよねえ、余裕が」

「早くしてください」

 

「はいはい。じゃあ聞くけど、どういうときに人と自分を比べるの?」

 

「そりゃあ、自分には恋人がいないのに誰かがイチャイチャしていたりとか。

しかも、自分よりスペックが低そうな奴がそんな感じだったら、イライラしてしまいますね。

ダメだとは思いつつも、そう感じてしまうんです」

「スペックが低い?」

「容姿とか、オシャレ度とか、年収とか、職業とか、そういうのです」

「ほほー、なるほど」

「あとは、同じ年代の奴が自分よりも結果を出していたりとか、目立っていたりとか、なんか好かれてたりとか、とにかくめっちゃ比べて、しかも大体自分には持ってないものなので、すごく嫌な気分になります」

「そりゃあ、つらいだろうね」

「つらいです」

 

「でも大体、あれなんだよねえ、他人と自分を比べて傷ついてしまう人は、

自負心が強いこと、自分の今現在を受け入れられないことっていう2つが混ざっていることが多いんだよね

 

「ちょっと、いきなり核心っぽいこと言うのやめてもらっていいですか?

まだちょっとわかんないですけど、なんか核心っぽいですよね。

っぽさが出てますよね完全に。

あの、こっちにも準備っていうものが必要なので…」

「だって君が早く早くって言うから」

「いや、まあ、それはそうですけど…。てか、自負心についてはよくわかんないですけど、今の現状を受け入れられないってそりゃあそうですよ!今の現状が自分にふさわしいとは思えないです」

 

「うんうん、そうだよね。

他人と比べてしまいやすい人ってあれなんだよ。

わかりやすく、恋人の例で考えてみようか。

比べてしまいやすい人って、実は自分には彼女ができるはずだって思ってる。

今できてなくてもね。

しかも、かわいい彼女ができるって、実は思ってる。

自分の現状がたとえどうだったとしても、そこは結構信じてたりするんだよね。

実は」

 

「いや、あの、自分はいつも自分を責めてしまうので、本当にそう信じているとは思えないのですが…」

 

「例えば、アイドルに本気で恋することってあまりないじゃん。

それって、心のどこかでアイドルと付き合うのは難しいなあと思ってるからなんだよ。

 

本気で好きになるってことは、その人と自分は付き合えて然るべきと思っているということ。

 

もし自分よりも遥かに君が言うスペックが高い人を好きになるとしたら、それだけ自分に対する自負心が実はあるわけなんだけど、

でも、その自負心が自分を苦しめることがある。

実際の現実を見てみたときに、実際の自分の姿がその自負心に全然追いついていないっていう現状があるわけ。

それは自分に許可が出せない、思考で自分を押さえつける、過去の恐怖など、色々理由があるんだけど。

ただ、そういうときに、人は傷ついたり落ち込んだりする。

 

自負心があるにも関わらず、現状がそれに全くついて来ていない、ついて来させるための行動を起こしていない、許可ができないことで人は人と比べて傷つくんだ。

 

だから、大体、人と比べて落ち込む人って、自負心が強いんだよ。

自負心が実は強いのにも関わらず願望に自分を向かわせていないから苦しむっていう、そういうことがあるんだよね」

 

「確かにでも、言われてみれば自分はプライドがすごく高いかもしれません」

 

「うん、人と自分を比べて必要以上に傷つく人は大体プライドが高いよね。

それはさっき言った自負心のことね。

その自負心は、地道なプロセスを辿れないようになると逆に自分を苦しめることになる。

だって、結局はそれなりにプロセスを歩まないと結果は出ないわけだよね。

そこをすっ飛ばそうとすることで結果は出なくて、

でも自負心は強いから、結果が出ない現状に苛立つし、見たくない。

その状態のときに周囲に、

「本来自分が手にして然るべきだと思っている現実を手にしている人」

が現れるとどうなるか。

自分の現状、つまりは欠乏、欠落しているポイントを強く認識することになってしまって、

その認識をした瞬間から、状態が悪くなってしまうんだよね」

 

「じゃ、じゃあ、そういう状態になってしまったら、一体どうすればいいんですか?」

 

「うん。

まずは、自分が実は願望を持っていること。そしてその実現を案外信じていることに気づこう。

ただ、100%信じているわけじゃなくて、恐れも同時にあるんだ。

だから、その願望に向けて自分を動かすことができていない。

そこが苦しむが生まれる第一ポイントね。

あとは、プロセスの大切さを知ることも大事。

願望の実現にはある程度の時間もかかるだろうし、みんな一朝一夕でやってきたわけじゃないっていう現実をよく知ること。

情熱大陸とか見るのも良いと思うよ。

あれは、みんなのプロセスを見せてくれるから。

みんな色々やってきたんだな、ということを知ることができる。

ここが第2ポイント。

あとは、自分自身のありのままの姿を色眼鏡なく見れて受け入れられることも大事かな。

そこが第3ポイントと言ってもいい」

「…なんか、色々ありますね」

「そうだねえ。まだあるんだけど、今日はこのくらいにしておこうかな。

あんまりいきなりやりすぎても。

本来、一つ一つトレーニングしていってもいいくらいのものだからね。

まあ、じっくりいこうよ。

てことで、コーヒー飲みに行こう」

 

1月14日に会いましょう。


 

最後に全然関係ない宣伝なんですが、1月14日に出版イベントやります。間もなく募集開始なのでぜひお越しを。かなり面白い時間になると思います。

 

5冊目となる新刊「無愛想のススメ」もよろしくです。

 

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