人が行動を続けていく上で、「どこで感情を満たすか」ということは非常に大事になってきます。
私は普段若い子たちと過ごすことが多く、また過去には受験指導もやっていたのですが、上手くいかない子の特徴は、「非生産的な活動で感情を満たしてしまっている」ということ。
それが悪い、悪だ、ということではなく、そうすると望む結果に至ることができないということ。
「生産的な活動で感情を満たすことができるか」
これが、一つ大きなことだと思っています。
何を持って生産的と言うのか、というのは目指しているものや、その人の価値観によって違います。
例えば受験生であれば、勉強することが生産的なこと。
ビジネスマンだったら、仕事をすることが生産的な活動となります。
受験生の場合でベストなのは、勉強することで自分の感情が満たされている状態です。
私が京大に合格したときはまさにその状態で、遊びたいとかテレビ観たいとか思いませんでした。勉強することで感情を満たしていたので、勉強以外のことで感情を満たす必要がないのです。
逆に、うまくいかない子は、そもそも勉強することがストレスで、一刻も早く勉強から解放されたい、と思っている。
もちろん、少なからずその気持ちはあっても良いですが、それが自分の思いの大半を占めるようになれば、強制的に勉強から離れざるを得ない状況になったりします。
自分で自分をそういう状況に追いやるのです。
仕事について言えば私は今まさに生産的活動で自分を満たしている状態で、仕事を通じて感情を満たしているので、遊びたいとかはあまり思いません。
もちろん、疲れは溜まりますし、人との触れ合いも欲しいので仕事以外の時間もありますが、仕事のストレスをどうこう、という発想はありません。やりすぎて無理やり休憩を取らなきゃな、ということになるほどです。
自分が目指しているものに近づく活動で自分の感情が満たされる。
これは、俗に言う成功者の本質的な特徴なのではないか、と思っています。
自分の活動で感情を満たしているのだからモチベーションはいらないし、自然に毎日そのことについて考えているので、その道のプロフェッショナルになっていく。
逆に、うまくいかない人はどんな感じかというと、生産性のある活動が嫌いで、なんとかそれ以外のもので自分の感情を満たしている。
とりあえず人に会ったり、ネットサーフィンしたり、Youtubeを観たりして、自分の感情を満たす。
で、そこで自分の感情が満たされてしまったので、もう生産的な活動に使うエネルギーや感情が残されていない。
ここ重要です。
そこで自分を満たしてしまったんですよ。だから、外に向かって何かをする気力はもうないし、何かをする必要も感じなくなってくるんですね。感情満たされているから。だから、何もしないままに1日が終わる。
本来やりたかったことができないまま。そのまま、ズルズルと人生を生きることになってしまう。
でも、不満はあるわけです。今の毎日に。もっと何かできるのではないだろうか、と思う。思うけれど、その思いを無視して、モヤモヤしたその思いを満たすために、世の中にあるコンテンツに頼る。頼ったら、満たされる。
で、何もする気がなくなる。満たされたから、すでに。
これは今の世界の色んなところで起こっていて、恋愛したいな、と思う。恋愛の世界では、恋人を作ること、そこに至る過程が生産的と言えるでしょう。
でも、傷つくのは面倒。だから、生産的な活動が嫌になる。結果、世の中にビジネスとして用意されている擬似恋愛にハマる。そこで感情が満たされる。
満たされたわけだから、リアルな恋愛は必要なくなる。リアルな恋愛をしないからコミュニケーションレベルは下がる。でも、ふとコミュニケーションレベルを上げたいと思う。それでもまだ恋愛したい気持ちはあるから。でも、擬似恋愛がある。そこで感情が満たされる。満たされたから、リアルな恋愛はいらなくなる。そこではコミュニケーションそのものすら必要ではない。
最終、リアルな恋愛ってそもそも必要なの?なんてことを思い始めて、そこがゴールです。
もちろん、それが良い悪いではありません。ただ、そういうことである、というだけのこと。
非生産的な活動で自分の感情を満たすと、生産的なことはできなくなるのです。
とりあえずスマホを見る、とかもそうですよね。それやっても、別に何にもならない。ただ、そのときの自分の感情を満たすためにスマホを無意識で見ている人も多いはずです。
簡単に安易な方法で自分の感情を満たしたくなり、実際にそれを毎日実践していて、結局生産的なことが何もできずに1日が終わり、そんな1日がなんだかんだ言ってずっと続いている。
これが、上手くいかないなと悩んでいる人のリアルな姿なのではないか、と勝手に思っています。
ではここから、じゃあどうしたらいいの、という話なのですが、
自分がどこで感情を満たすのかということを「選択」することです。
例えばわかりやすい実践例としては、スマホを見ない。見るとしても、生産的な活動のために見る。
ただ、実際には生産的な活動のために見るということができない人が多いので、スマホを見ないことにするのが一番良いでしょう。
すると、案外時間がたくさんあることに気づくはずです。
その時間で、生産的な活動を組み込みます。受験生だったら単語の暗記とか。ビジネスマンだったら、実務的な読書とか、実際に仕事をこなすとか。起業したいなら、そのことについての情報を集める、実際に手続きをする、実際に情報発信をする。などなど。
そこで自分の感情を満たすようにすることが、大事なことです。
ただここで、いや、そこで自分の感情が満たされないからつらいのだ、という声が聞こえてきそうなのですが、そこを語り始めるとかなり深い部分まで話すことになるので、とりあえず今日はこのへんで。
自分の状態に気づくということが変化の第一歩です。
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