昨日は、とあるスポーツ選手の動画を観ていた。
スポーツの分野では特に、自分のパフォーマンスを発揮できるかどうかは選手として長くやっていけるかどうか、結果を出せるかどうかに大きく関わってくる。
スポーツ選手のドキュメンタリーなどはすごく好きで、いつもそういうものはある意味「資料」として観ている。
その選手がどういう意識で練習をしていて、どういう気持ちで試合に向かっているのか。
その結果、どうなっているのか。
もっと言えば、その奥さんがどういう在り方なのか?なんていうところも気になるところだ。
スポーツの分野で一番悲しいのは、自分の力を発揮できないまま終わることだろうと思う。
自分の好きなことで力を発揮できず、試合に出られない。
それは本当に苦しいことなのだと、ドキュメンタリーを観ているといつも思う。
自分の仕事は、そういう苦しみや悲しみを少しでも減らして、自分の力を発揮できるようなメンタル状態に持っていくこと。
番組中には必ずと言っていいほど選手の体のメンテナンスをする人が出てくるけれど、メンタルのメンテナンスをするのが自分の仕事だろう、と思う。
もちろん相手はスポーツ選手だけではないのだけど、ドキュメンタリーを観ていると、そういう気持ちになる。笑
基本、状態が下がるときというのは、「自分や状況の欠落」にフォーカスしている。
その結果、欠乏感や不安や焦りが強くなり、その気持ちを行動でなんとかしようとする。
でも、行動でなんとかしようとすると、それは「周りを変えようとする」「周りに自分を満たしてもらおうとする」という意識レベルの行動になるので、より状況は悪化することが多い。
例えば、サッカーに関して言えば、
負けが濃厚になってくると荒れる選手がいる。
荒れるというのは、状況次第で自分の状態が変わりすぎて、だからこそ状況を自分の思うようにしたいがゆえに、今この瞬間から意識が逸れていくということ。
今この瞬間から意識が逸れれば、プレーは雑になる。
特にそういう選手は能力的に高いことが多くて、チームの中心だったりする。
ただ、チームの中心であるその選手が荒れ始めると、チーム全体の調子が狂い始め、荒れることでさらに流れが悪くなっていく。
逆に強いチームは、中心選手のメンタル能力が高い。
荒れないし慌てないし、全体を見渡せる。
サッカーで言えば、鹿島アントラーズの小笠原満男選手、川崎フロンターレの中村憲剛選手、ジュビロ磐田の中村俊輔選手など。
さらに、そういう選手は「なぜか欠かせない存在」となり、スキル以外の部分も含めて長く重宝されるようになる。
日本代表で言えば長谷部誠選手などもそうだ。
(ちなみに、長谷部選手は「心を整える」という本を出版していて、早くからメンタル力を向上させることの大切さに気づいている)
じゃあそのメンタル力というのは何なのかというと、
良い状態で状況に向き合うことができる、ということ。
悪い状態で状況を無理やりどうにかして状態を上げようとするのではなく、
まず自分の状態を整える。
ビジネスの分野に関して言うなら、悪い状態で状況を変えようとするというのは、どんな手段を使ってでも売り上げを上げようとする、ということになる。
けど、今の時代、その人が何をやっているのかというのは大体わかる。
だから、変な手段を使えば、その手段の方が伝わって、結局は長く続けることができない。
一時的な売り上げという短期的な結果、つまりは状況をどうにかすることで自分の感情を満たしたいという発想になったことで、
長期的に見れば、状況は悪化していくことになる。
そうじゃなくて、結果が出ないときも自分で自分の心を整える。
自分は何のためにその仕事を始めたのか?を思い出す。
お客様の顔を思い浮かべる。
そうやって内面を整えてから、ビジネスに取り組む方がいい。
これは人間関係でも何でも同じだ。
まず自分の状態を整える。
それができる力を身につければ、自分の力を発揮するということもどんどん上手になってくる。
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