さて今回は、副業を始めたのだけど、成果が出るまで続かない。
成果が出るまで継続的に取り組むことができない。
そういう場合のメンタル的な改善策について書きたいと思います。
副業を始めたけどなかなか続けられない方の相談を受けているという形式で書いていきましょう。
収入を上げたいと願う男
「潤さん、俺、もう少し収入を上げたいんですが、
でも、なかなか副業を続けるのが難しくて…」
「なるほど。
副業ということは、平日なんかは本業もやっているわけだから、
時間的にもなかなか厳しそうだね？」
「もちろんそれもあります。ただ、どちらかというと、なんとなく意欲が高まりきっていないというか…」
「ふむ」
「意欲さえあれば、何とでもなると思うんですよ。
早起きしたり、休みの日に徹底的に打ち込んだり。
スマホだって触る時間長いし、YouTubeも観ちゃってます。。。
そういうのをなくしていけば時間は作れるはずなんですが。。
本気になれていないなあと感じることが多いです」
「ちょっと聞くんだけど、これが果たしてやりたいことなのか？とか考えたりする？」
「あ、完全にしますね。笑。ただ、現実的な問題として、僕には彼女がいるんです。
彼女との結婚を真剣に考えていて、自分のゴールとしては幸せな結婚生活を送りたいと思っています。
ただ、今の収入では自分なりの理想を実現できないので、収入を上げたいと思って。
それはあきらめて、今の収入のままで幸せだと自分に言い聞かせた方がいいのでしょうか？」
「そんなことはないよ。笑。
普通に収入上げる道を考えましょう。
願望があるなら、そこに許可していこう。
本当に満足している場合はOKだけど、あなたの場合はそうじゃないよね。
自分に素直になるのはすごく大事なこと。
今のままで満足した方がいいのかという思考がまだ若干残っているから本気になれない部分もあると思う」
「そうかもしれないです」
「思考の葛藤がまだありそうだよね。
その思考の葛藤が自分にブレーキをかけてる。
成果というのはすぐに出るわけじゃなくて、
成果が出なくてメンタル的につらくなったときに、そう考えることが多いでしょう？」
「はい。笑」
「それは一つメンタルあるあるなんだけど、
副業でもなんでも、成果が出るまでにはある程度の時間がかかる。
どのくらい時間がかかるかは、分野による。
その分野をクリアするのに必要な時間はかける必要があるし、
人の能力はそこまで変わるものではないから、
一般的にかかる時間を自分もかける必要があるわけだね。
その期間の間、成果や結果で自分を支えることはできない。
そうなったときに、自分にはできないんじゃないか、ダメなんじゃないかという思考が出てくる。
その思考にはネガティブな感情が伴う。
そのネガティブな感情を消すには、どうしたらいいと思う？」
「前向きになる、ですか？」
「うん、もちろんそうなんだけど、もう一つの方法は分かるかな？」
「うーん、、、なんでしょう」
「願望をなかったことにする、だよ。
それが良い悪いではなくて、自分は今のままの収入でいいんだ、と自分に言い聞かせれば、そもそもできないんじゃないかとか考えないよね。
やろうとしていないんだから、できるかできないかなんて考えなくていい。
そうすれば、ネガティブな思考それ自体がなくなるから、ネガティブな感情もなくなる。
エフィカシー（自分は目標達成できるという気持ち）が低い状態で願望を持つくらいなら、
願望を持たない方がニュートラルな分、状態としては楽だと感じるわけだね」
「その状態になっているかも…」
「本当に今の収入でOKだと思っているかどうかは、
収入が高い人、収入が上がりました！という人を見たときの自分の感情で分かる。
もし、ムカつくなら…自分に言い聞かせていて、我慢している状態だろうね。
ムカつくというのは、自分との不調和から生じる感情だ。
不調和とは、自分が自分の願望に許可を出していない、ということ。
他者を見ることで自分の願望に許可を出していないことが明確になっちゃって、明確になった分、ネガティブな感情を感じる」
「なるほど…」
「話逸れてくけど笑、こういった場合、人はどんなことをする可能性があるかな？」
「ムカつく人がいるんですよね、、その人の悪口を言う、とかですか？」
「そうだね。自己認識がうまくできないと、そうなっちゃう。
ただ、さっきも書いた通り、本質は自分との不調和なわけだ。
他人は関係ない。
その人が収入を上げようが何をしようが、自分の中で生じているネガティブ感情の本当の原因じゃない。
本当の原因は、自分が自分の願望に許可していないことなんだよ。
自分がやりたいことをやっていない、願望に向かっていないことが、ムカつく感情の真の原因だ。
だから、他人にムカついたら、自分が我慢していることはなんだろう？と質問すると良い。
ただ、それができない場合、ムカつく感情のきっかけに見える他人を批判する、
あいつのせいで俺は不機嫌だ、と感じる。
その状態に陥っていたら、自分は変わらないから、なかなか現実も変わらない。
我慢している自分は変わっていないから、エネルギーも湧いてこないし、不機嫌は継続されてしまう。
ただ、本質的な方から見れば、
自分をムカつかせてくれた人は、救世主みたいなもの。
だって、自分が何を我慢しているか？自分はどんな願望を我慢しているか？に気づかせてくれているわけだから。
そういう見方ができるということがメンタル力が高い、ということなんだ」
「確かに。自分は他者にムカついたり、嫉妬したり、ということが多いかもしれません。。。」
「そうなんだ、素晴らしいね！」
「え？笑」
「それだけ自分の中に願望がある。こうなりたい！という思いがあるということだからね」
「そうか」
「そう。そんな自分はダメだ、と思うのではなく、それだけ自分の中で熟している願望がある、願いがあるんだ。
そんな自分っていいな。
これからの人生が楽しみだな、と考えればいい。
大事なことは、まず自分の願望に素直になることだ。
あなたの今の願望は何かな？」
「収入を上げることです」
「何のために？」
「彼女と結婚して、結婚生活を安心と喜びの中で生きていくためです」
「いいね！もちろんここで、結婚するのに収入を上げる必要あるの？とか、
何でお金にこだわるの？幸せはお金じゃないよ！
お金なくても生活できる場所はいくらでもある！
などなどの意見が出てくるかもしれない。
そういうのは一切無視していい。
そういう情報発信も、見なくていい。
あなたの願望にケチをつける権利は誰にもないし、収入を上げたいというのも立派な願望だ。
上下はない。
そういう意見を気にすることが、ブレーキになってしまう。
自分の中で自分の願望をリスペクトし、大切に思い、誰の意見に耳を貸すでもなく、自分の心の声を大事にすればいい。
ここらへんはメンタルの基礎的な部分だけど、ここがグラグラだと、壁にぶつかったときに弱いんだ。
何のためにやっているのかがグラグラしたら、壁にぶつかったとき、いちいち葛藤してしまう。
やる必要はあるのか？やりたいことなのか？とかね。
その葛藤がスピードを遅らせ、スピードが遅れると気持ちに勢いもついてこない。
だから、やったりやめたりを繰り返し、いつの間にか歳をとってしまう。
歳をとってくると、だんだんと体力もなくなってきて、体の不調が出てくるケースもある。
そうなってくると、さらに願望に向かうのは大変だという気がしてくるわけなんだ」
「確かに、自分も体の状態が完璧なわけではないですね」
「副業をするとなったら、これまで以上に物理的な作業は出てくる。
例えば、文章を書くことだってあるかもしれない。
文章を書くって、個人的には大好きなことだけど、肉体的にハード。
ずっと座りっぱなしだからね。
それでも大丈夫な肉体を持っていないと、書くのは好きだけど大変だと思い、大変さが勝ってしまうことがある。
好きとかやりたいという気持ちを大変さが勝ってしまったら、なかなか現実的具体的に取り組むことは難しくなってくる。
だから、肉体、体力というのは願望実現にはすごく大事になってくるね」
「そうですよね」
「話が逸れちゃってるけど笑、大事なことは、収入を上げるというところにしっかりと許可を出すこと。
葛藤したり、立ち止まったり、という時間をできるだけ短くしていくこと。
そうすれば、作業にかける時間が増えるし、何のためにやっているのかが明確になればなるほど、結果が出ない時期でも取り組みを続けることができる」
「その土台が、弱かったかもしれないです」
「まだまだ伝えたいことはあるけど、とりあえず今回はこのくらいにしておこうね」
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