「いつも機嫌良くいるためにはどうすればいいのか?」
自分の機嫌が悪くなってしまうのは、相手にとってもですが、自分も居心地が悪いですよね。
この記事では、16年間メンタルトレーナーとして活動してきた経験をもとに「いつも機嫌良く過ごす」ための方法について詳しく解説していきます。
今回の内容については、以下の動画でも解説しています。
:【いつも機嫌が良い人になるセルフマネジメントTOP3】感情が安定しているメンタルハイパフォーマーになる方法
【この記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。1000名以上が参加したメンタルを鍛え整える専門ジム「イケジム」を運営。10年目。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
機嫌良くいるためには「自己理解」が最重要
まず最初に大事になるのは【自己理解を深めること】です。
これが本当に大事で、というのも、
機嫌が悪くなるのには大体、人それぞれパターンがあるからです。
ある人は、パートナーとの関係。ある人は、職場の「あの人」。ある人は、子供。
他にも、肩こり、睡眠不足、食べ過ぎ、楽しむ不足、人との交流不足、考えすぎ、ネガティブ思考など。
機嫌が悪くなる原因はいくつもありますが、その全てが原因になっているわけではありません。
数個の要因が最も大きな原因になっているものです。
ですので、その数個の要因に対処できれば、機嫌良く過ごすことは可能になります。
世の中には色んな情報があります。機嫌良く過ごす方法も調べれば出てきますよね。
ただ、その大半は、「あなたにとっては」役に立たないものであることが多いです。
なぜなら、機嫌が悪くなるのには【あなた特有の原因】があるからです。
それを明確にすることこそが最も重要なステップなのですが、
ほとんどの場合、その最も重要なステップが軽視されてしまっています。
・機嫌が悪くなるのは、どんなときか?
・どんな要因があると、機嫌が悪くなるか?
・機嫌が悪くなるとは、具体的にどんな感情状態のことを指すか?
この質問にぜひ回答してみてほしいと思います。
(もし一人で実践するのが難しい場合は、体験トレーニングにて一緒にやっていくこともできます。興味のある方はこの記事の最後に案内があるので、そちらからお申し込みください)
機嫌が悪くなる状態を【予防】する
次に、いつも機嫌よく過ごすために大事なのは、
機嫌が悪くなることを【予防】することです。
機嫌が悪くなってから、ではなく、機嫌が悪くならないように予防的に対策を取っていきます。
例えば、僕の場合で言えば、肩こりなど身体的な不調があるときは機嫌が悪くなりやすいです。
睡眠不足などもそうですね。
先ほどの質問に自分で答えるとそれらの要素が出てくるので、普段から肩こりにならないようにストレッチを寝る前にしています。
すると、睡眠の質もが上がるので睡眠不足の予防にもなります。
・夜寝る前にストレッチをすること
は僕にとって非常に重要なアクションで、そのアクションを取っているかいないかで、日々の機嫌に大きな影響が出ます。
ただ、例えばこういうことは本には書いてありませんし、ネット上の情報にも存在せず、chatGPTが教えてくれるわけでもありません。
自分自身の経験と向き合い、自己理解を深めることで手に入る『あなた専用の機嫌を取る方法』になります。
その方法を知っているかどうか。どれだけ高い精度で予防ができるか。
それが「いつも機嫌良くいられるかどうか」のカギを握っています。
例をいくつか示していきます。
・ゆっくりお風呂に入る時間を取る(リラックスする時間を取ることでイライラが収まる。血流改善で睡眠の質が上がる)
・運動する時間を取る(考えすぎず、体を動かすことで脳機能を向上させ、ポジティブ感情を感じられる)
・人と会話する時間を積極的に確保する(人と話すことでストレスの解消になる)
・考えすぎないようにする、考えることをストップできるような時間を取る
・特有のネガティブ思考をしないようにする
・お菓子などのジャンクフードを摂りすぎない(食事で気分が変わりやすい人に有効)
・ストレス解消の時間を最低でも週に1回、できれば毎日の習慣の中に組み込む
などです。
上記もまだまだ抽象的なもので、自分自身の経験を振り返ることで、
より精度の高い【自分だけのご機嫌メソッド】が完成します。
機嫌が悪くなることを予防するためには、
【自分の機嫌が良くなる行動】
を明確にしておく必要があります。
これまでの人生経験をぜひ振り返っていただいて、
・その行動を取ることで機嫌が良くなる、元気になる、エネルギーが湧いてくる
ものをリストアップしてみてください。
ポイントは、『行動そのものでプラス感情が生まれる』ことです。
その行動を取るとすぐに元気になる、機嫌が良くなる。
そういうものを可能な限りリストアップし、たくさん用意します。
・一人でできるもの
・複数人でやるもの
・家でできるもの
・外に出かけていくもの
など、バリエーション多く用意いただくと、どんな状況でも機嫌が良くなる行動を取ることができるので、いつも機嫌良い自分でいやすくなります。
もし見当たらない場合は、
他の人の機嫌が良くなる行動を参考する
ことが有効です。
人に聞いてみたり、本を読んでみたり、YouTubeを参考にしたり、他の人の行動を参考にしてみて、試してみるのがお勧め。
もちろん試してみて「これはちょっと違うな」と感じることもあると思うのですが、それも貴重なデータです。
「これが微妙だと感じたということは、こういうのが良いのかもしれない」
という感じで、どんな経験も自己理解を助けるヒントになります。
・楽しめるものがわからないときは、他者を参考にして試してみる
・試してみて感じた感情をヒントに自己理解を深め、また別のものを試してみる
そうやって取り組んでいくと、必ず自分を元気にしてくれるものと出会うことができます。
そして、出会った行動は【習慣的に】実践するようにしましょう。
大事なのは、機嫌が悪くなったときにどうこう、ではなく、
機嫌が悪くなることを予防し、機嫌の良い状態をキープすること。
そのためには、機嫌が悪くなる前から、機嫌が良くなる行動を習慣的に取ること。
そうすれば、いつも機嫌良くいられる力がどんどん高くなっていきますし、
もし機嫌が悪くなってしまったとしても、回復するスピードを早めることもできるようになります。
人間関係の中でいつも機嫌良くいる方法
次に、より具体的な話をしていきたいと思います。
機嫌が悪くなる時、そこには人間関係が絡んでいることが非常に多いです。
・ある人が、自分が希望する行動を取ってくれなかった
・ある人の言葉が、気に触るものだった
・パートナーとのコミュニケーションがうまくいかなかった
・子供が言うことを聞いてくれない
・上司が厳しい人で、言葉が強い
などですね。
こういう場合は、特有の「機嫌を悪くしない方法」が必要になります。
主に3つの方法を使うことで、人間関係における機嫌の悪化を防ぐことができます。
① 自分の人生を楽しいものにして「そもそも幸せ」になる
② 期待値の柔軟性の持つ
③ 不機嫌コントロールをしない
①「そもそも幸せな状態」を作る
まずは①から解説します。
自分の人生を楽しいものにすると、『そもそも幸せな状態』になります。
これは②にもつながってくるのですが、そもそも幸せな状態になればなるほど、
他者に求めることが少なくなります。
他者がある行動を取ろうが取るまいが、そもそも幸せなので、あまり関係がなくなるんですね。
逆に、そもそもが幸せでなく満たされていない状態になると、
他者の言動の一つ一つが重要になってしまいます。
この【他者の言動が自分にとってどれくらい重要であるか】が、
他者の言動によって機嫌が悪くなるか否かの大きなカギになります。
そもそも幸せであればあるほど、他者の言動の重要度を下げることができ、他者に期待することが少なくなるので、
他者の言動によって機嫌が悪くなることが減ります。
逆に、そもそも幸せでない、満たされていない状態になればなるほど、
他者の言動によって機嫌を整えたい気持ちが強くなります。
すると、他者の言動の重要度が増し、重要度が増せば増すほど、期待値が上がり、
期待値が上がれば上がるほど、他者が期待した通りの言動をしてくれないと、不機嫌になってしまうのです。
だからこそ、そもそも自分の人生を楽しいものにすることが重要になります。
人間関係でのメンタル状態は、実は人間関係以外の側面が非常に関係しています。
例えば恋愛でもそうです。
恋愛がうまくいくかどうかは、恋愛以外がうまくいっているかが大いに関係します。
恋愛以外で人生が楽しければ、恋愛もうまくいきやすいんですね。
パートナーシップでも同じで、パートナーとの関係が良い関係でいられるかどうかは、
実はパートナーとの関係以外の面で満たされているかどうかが大きな要因になっています。
だからこそ、【自分の人生をそもそも楽しいものにする】ことがいつも機嫌よく過ごすためには重要になります。
では、どうすれば、自分の人生を楽しいものにできるのか?
答えはシンプルで、『自分が楽しいこと感じるものをたくさん用意すること』です。
一つではなく複数個持つことをお勧めします。
というのも、一つだけだと状況によっては実践できないことも多いからです。例として、僕の事例を挙げたいと思います。
・ブログを書くこと
・本を読むこと
・英語を勉強すること
・Netflixで好きな映画やドラマを観ること
・読書をすること
・ゲームをすること
・ボードゲームやカードゲームをすること
・オンラインで仲間とゲームすること
・クライアントにメンタルトレーニングを提供すること
・筋トレをすること
・旅行に行くこと
・ホテルで朝食を食べること
・温泉に行くこと
など。
これらの好きなこと、楽しいことがあって、これくらいあるとどんなタイミング、どんな場所でも楽しめるものが存在していることになります。
すると、たとえ人間関係の中で満たされないこと、期待通りにしてもらえないことがあっても、
自分の機嫌を自分で取ることができるようになります。
これらで自分を満たせば満たすほど、そもそも幸せな状態になるので、機嫌良くいることが簡単になっていくんですね。
このように、人間関係においていつも機嫌が良い状態でいるために、自分が楽しいと感じるものを用意してあげることが有効なので、ぜひ試してみてください。
② 期待値の柔軟性
次に【期待値の柔軟性】という概念について解説します。
人間関係の中で機嫌が悪くなるのは、他者が自分の期待通りには動いてくれないからです。
こちらの要求が通らないこともありますし、
自分なら絶対にしないようなことをすることもあるし、相手が先に不機嫌になることもあります。
相手がいつも期待通りに動いてくれるのであれば、こちらもご機嫌でいやすいのですが、なかなかそうもいかない。
そのとき大事になるのが、期待値の柔軟性です。
今回でいえば、簡単に言うと、期待値を下げるということですね。
つまり、他者に期待しないスキルを身につけるということ。
期待があるからこそ現実とのギャップが生まれ、そのギャップで苦しむことになる。
もちろん相手が期待通りに動いてくれれば、それが一番簡単です。
だからこそ、人はそちらの方向で動きます。他者を責めたり否定したり、コントロールしようとする。
ただ、それだと、相手はコントロールされることになるので反発します。
もしくは我慢に我慢を重ねて、最後に爆発する!みたいなこともよくあります。
つまり、他者をコントロールする方向でイライラを解消しようとすると、
相手と衝突してしまったり、喧嘩になってしまうことが増えるのです。
しかも、喧嘩したからといって、相手が行動を変えてくれるとは限りません。
そういうときに大事になるのは、自分の期待値を調整すること。
つまり、相手に対する期待値を下げていくことです。
そのためには、①で紹介した、自分が楽しいと感じるものをたくさん用意することが非常に重要になります。
もし人間関係だけが幸せの源泉ということになると、相手の行動をどうしても変えたくなるからです。
相手との関係だけが、相手の特定の言動だけが幸せの源泉になると、相手に変わってもらえないと幸せにはなれないことになります。
だからこそ、期待値を下げることが難しくなるんですね。
そして、期待値を整える方向ではなく相手を変える方向で動けば動くほど、相手との間で喧嘩が増えます。
関係性がうまくいかなくなる、という結末を迎えることになってしまう。
こういったことが起こるのが、相手を変えようとする方向性です。
それが起こったのは実は、①が足りなかったこと。
そもそも幸せである状態を作ることが難しかったことに原因があります。
ですので、①は前提になってきます。
①を実践いただいた上で、②の期待値の柔軟性に取り組んでいただく。
例えば、
・相手には相手の考え方や、やり方があるよな
・自分と全く同じ価値観であることは難しいよね
・相手もいつも完璧でいられるわけではない
・相手の見方も完璧ではないかもしれないけど、一理ある
などのようにして期待値を柔軟にしていきます。
そうすることで話し合いの余地が生まれ、相手が変わっていない状態でも機嫌が下がりにくくなります。
期待値の柔軟性は奥が深く、すごく大事な概念になるのでぜひ押さえておいていただければと思います。
③ 不機嫌コントロールをしない
最後に③、不機嫌コントロールについて。
不機嫌コントロールとは、あえて不機嫌になることで相手をコントロールしようとすること。
不機嫌になることを相手を変える【手段】にしてしまうということですね。これも実はよくあります。
ただ、そうなると自分が不機嫌になっているわけなので、「いつも機嫌良くいる」ことはできなくなります。
不機嫌コントロールを無意識に行なってしまうからこそ、いつも機嫌良くいることが難しくなってしまっていることもよくあります。
対処法としてはシンプルで、『気づく』ことが有効です。
「あ、今自分は不機嫌コントロールをしようとしているな」と気づく。
それができれば、不機嫌になることを防ぎやすくなります。
例えば、相手が期待通りの行動を取ってくれないとき。
黙り込んでしまったり、明らかに態度を変えたり、不機嫌な振る舞いをする。
そうすると、その態度が相手に影響して、一気に喧嘩モードになってしまうことも。
なので、そこで「あ、これが不機嫌コントロールだ」と気づき、
例えば言葉で伝えたり、一旦その場を離れたり、など、これまでとは違う対応がしやすくなります。
不機嫌コントロールは自分の魅力を下げる行動です。
不機嫌コントロールされた側は、しぶしぶ行動を変えたとしても、あなたに魅力を感じにくくなってしまいます。
行動を変えてもらうという結果を得ることができたとしても、本当に大事な【心】が離れていってしまうわけです。
ですので、不機嫌コントロールは人間関係において良い手段だとは言えません。
自分を自分でそもそも満たし、期待値を柔軟にして、機嫌を保ちながら言葉で丁寧に伝える。
そういうコミュニケーションができれば、関係性も長続きしますし、相手も自分に魅力を感じ続けてくれるようになります。
いつも機嫌良くいる方法、まとめ
まとめると、
・自己理解を深める
・機嫌が悪くならないよう予防する
・機嫌が良くなる行動をリストアップする
・機嫌が良くなる行動を習慣的に取る
・自分の人生を楽しいものにする
・期待値の柔軟性を持つ
・不機嫌コントロールをしない
になります。
その他、「思考」や「考え方」の領域も重要になるのですが、下記の記事で詳しく書いているので、ぜひご一読ください。
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