さてこの記事では「折れないメンタル」を具体的にどう手に入れるかについて書いていきます。
そもそも心が折れる、メンタルが折れる、とはどういう状態のことを言うのでしょうか?
心が折れるきっかけとしては、『結果が出なかった』という状況になると思います。
結果が出ると思ったのに出なかった。ずっと結果が出ない状況が続いている。
そういうときに「心が折れる」。
分野で言えば、仕事、ビジネス、スポーツ、スキルアップ、勉強、恋愛、人間関係など。
逆に言えば、
結果が出ない状況に直面しても、良い状態でいられる。行動できる。
この状態を手に入れることが【折れないメンタル】を手に入れている状態だと言えます。
では、どうすればそれが可能になるのか?
以下の方法が有効です。
・方法の問題、やり方の問題と考えられるようになる
・プロセスの中で喜びを感じられる脳を構築する
・未来に強い臨場感を感じられる脳を構築する
この3つの実践の中で『折れないメンタル』は手に入ります。
1つ1つ解説していきます。
【この記事を書いている人→ 池田潤 コーチ・メンタルトレーナー。20代で6万5千部のベストセラー含む5冊の本を出版(自分の武器を見つける技術、無愛想のススメなど)。1000名以上が参加したメンタルを鍛え整える専門ジム「イケジム」を運営。10年目。コーチ・トレーナーとして心の状態&パフォーマンスを最大化するサービスを提供。京大法学部合格後、ブログを書き始め今に至る。趣味は、筋トレやボドゲ、読書。毎朝起きてカフェに行くのが日課】
方法の問題と考えるとメンタルは折れなくなる
まず今すぐ実践可能で効果のある方法として、
【方法の問題、やり方の問題と考える】という方法があります。
この考え方を意識するだけで心が折れることは減らせます。
例えば、勉強でうまくいかないことがあったとしましょう。
その原因は勉強の方法や量にあります。
成果が出る方法を実践するだけで成果が出た、ということはよくある話で、
勉強において『方法』はすごく大事です。
その際、もし「自分がダメなんだ」と考えてしまうと、心はポキンと折れてしまうはずです。
心のポッキー化現象です。
自分責め、自己否定になりますし、自分という存在を否定することになるので、
勉強に対して非常に強いネガティブを感じるようになります。
心が折れるときは『自分がダメなんだ』という発想をしてしまっています。
しかし、実際には自分がダメなのではなくて、方法の問題で結果が出ていないだけなんですよね。
仕事においても、仮に、ものすごく教え方が上手い人が教えてくれたり、世界一流のマーケターがついてくれたり、その道のプロがサポートしてくれるとしたら、結果が出そうですよね。
その他、仕事に没頭できる環境があったりなど、方法ややり方を変えれば成果を出せそうな気がするのではないかなと思います。
となると、成果が出ないのはあくまでも「方法」の問題であって、自分の問題ではない、ということになります。
そう考えると、心が折れなくなります。
なぜなら、自分を責めたり否定するのではなく、
「どんな方法だったらできるだろう?」
と『方法を探す』ことに思考が使われるようになるからです。
どんな方法ならできるか?と考えられている時点で、諦めていません。
未来に希望を持っている状態になります。
つまり、方法の問題と考えることはそのまま、折れない心を持つことにつながるんですね。
ぜひ意識してみていただければと思います。
プロセスに喜びを感じられる脳を構築する
次の方法は、
プロセスの中で喜びを感じられる脳を構築する
というものです。
願望を実現するには「結果」と「その結果に至るプロセス」がありますが、
もしそのプロセスの中に喜びを感じられるのであれば、プロセス自体が楽しく、目的になります。
すると、たとえ結果が出なかったとしても、プロセスの中でポジティブな感情を感じることができるので心は折れにくくなります。
例えば、1ヶ月2キロ痩せることを目標にしたとしましょう。
そのために運動を始めたとして、もし運動それ自体が楽しければ、仮に2キロ痩せなかったとしても運動をやめることはないでしょう。
逆に、プロセスである運動が全然楽しくなかったとすれば、
2キロ痩せないという状況になったとき、運動する気は起こらなくなると思います。
心が折れてしまったわけですね。
ポッキーです。
このように、結果だけを目指して外発的動機のみにもとづいて行動をすると、結果が出なかったときに心が折れやすくなります。
また、さらに大きなデメリットとして、
結果が出なさそうなこと、新しい挑戦などに取り組むことも難しくなります。
心が一度折れてしまうと、他のことでも「どうせ結果は出ないだろう」と考えやすくなり、
願望実現や目標達成を本気で目指せない脳になり、挑戦することが難しくなります。
一方、プロセスに喜びを感じられるようになれば、難しいこと、新しいことにも挑めるようになりますし、
心は折れにくくになります。
プロセスに喜びを感じるとは具体的には【小さな成長に喜びを感じられる】ということです。
たとえ結果が出なかったとしても、行動する中で必ず自己成長は起こります。
もしその自己成長に目を向けることができ、そこで喜びを感じることができたなら、結果が出なくても心は折れなくなります。
仮に結果が出なかったとしても、その取り組みの中で成長することを感じられ、それが喜びになるからです。
さらに、その成長を積み重ねていけば結果も得られるだろう、という視点も持てれば最強です。
プロセスドリブン(プロセスの喜びに動かされる状態)と結果ドリブン(結果の喜びに動かされる状態)の2つを体現することができるからです。
多くの人は、結果ドリブンな状態です。
結果を出したいから、行動するということですね。
これが悪いわけではないのですが、結果が出ない時期に行動することが難しくなるというデメリットがあります。
結果が出ると思えないことに対して、うまくいかない確率が高いと感じることに対して、
強くマイナスな感情を感じてしまいます。
そういうときに『プロセスドリブン』のエネルギーを活用できれば、行動力は上げられます。
一般的に、結果は分かりやすいものであるため、結果ドリブンについては意識せずとも実践できます。
ただ、プロセスドリブンは意識しないと身につきません。
プロセスの中での自己成長は目立ちにくく、意識しない限り見えてこないからです。
だからこそ、結果だけでなく、
そのプロセスで得られた自己成長に目を向ける。
そうすることで、プロセスの中にも喜びを感じられるようになり、
プロセスに喜びを感じられるのであれば、結果が出ない時期でも行動しようと思える。
つまり、折れないメンタルが手に入るわけです。
未来に臨場感を感じられる脳を構築する
さらに次の方法は、
未来に強い臨場感を感じられる脳を構築する
という方法です。
折れないメンタルを持っている人は、未来に対して強い臨場感を感じることができる脳を持っています。
要は、現状だけを見ていない、ということです。
現状を見ると、まだ結果は出ていなかったり、理想に対してまだまだな現実が広がっている。
その現状に対して強い臨場感を感じると、願望実現や目標達成は夢のまた夢に感じられ、未来への臨場感はどんどん薄くなっていきます。
すると、心は折れやすくなります。
逆に言えば、心が折れていないとは、未来への臨場感を感じられているということです。
自分は未来「そうなる」ことができる。
その未来を「実現する」ことができる。
そう感じられているときには心が折れていません。
折れない心は、現状がどうであれ、未来を信じることができる、未来に強い臨場感を感じることができている状態のことを言います。
では、どうすれば未来に強い臨場感を感じることができるか?
自己効力感の提唱者であるバンデューラ博士によれば、
・成功体験
・代理経験
・言語的説得
・想像的成功体験
が有効だとされています。
まじ重要なので、一つ一つ解説します。
①成功体験が折れない心を作る
まず成功体験。これはそのままの意味ですね。
過去に成功体験があって脳に記憶痕跡化されていればいるほど、未来に臨場感は感じやすくなり、心は折れにくくなります。
「あれができたんだから、これもできる」
「あれだってできないところからできるようになったのだから、これだってどうせできるようになる」
そう感じられる『脳』を持っているということ。
なので、成功体験はやはり大事なのですが、
よくあるのは成功体験にあまり注目していないという状態です。
人は注目したものを強く記憶に残すので、注目しなければ成功体験は未来に生きる力にはなりません。
ほんの小さな成功体験でも記憶痕跡化していくことで、結果的に折れないメンタルを構築することができるようになります。
どんな小さな成功体験にも注目し記憶痕跡化していったなら、
そこで積み重ねられた自信が大きな成功を運んできてくれます。
②代理経験で心は折れなくなる
次に、代理経験。
代理経験とは、他者の成功体験をインプットすることを言います。
例えば、世の中にYouTuberが出てきてから、YouTuberを目指す人は増えたと思います。独立して個人で働く人が増えると、独立しようとする人たちは増えました。
これはまさに代理経験の効果で、誰かがうまくいった事例を聞くと、人は「自分にもできるかもしれない」と思いやすくなります。
そのとき、これまで「できる」とは思えなかったことに対して「できるかも」と思えているわけですから、
まさに自己効力感が上がっていることになります。
代理経験、つまり他者の成功事例を知ることはこのように、自己効力感を高めて「自分にもできる」と感じさせてくれる要素になります。
③言語的説得でメンタルは上がる
次に、言語的説得。
これは逆のケースを考えてみるとわかりやすいかもしれません。
身近な他者からネガティブな言葉を言われることで、気分が低下したり、やる気を失ったり、自己肯定感が下がった経験はありませんか?
それは言語的説得がネガティブに働いた例になります。
日本は自己肯定感が世界に比べて低いことがよく話題になりますが、
その理由は、「環境」にあります。
生まれたときから自己肯定感が低い人はいません。
必ず周囲の環境を受けています。自己肯定感が元々低い人がいないと考えると、周りの影響によって下がったと考えられ、
周りのネガティブな考え方や言葉の影響を受けてきた、ということになります。
これは逆に言えば、ポジティブな影響を与えられれば、ポジティブなメンタルが構築されるということでもあります。
なので「言語的説得」が有効なんですね。
周囲の人にプラスの言葉を頻繁にかけてもらえる、そういう環境を自分に用意してあげることができれば、自己効力感は自分で頑張らずとも上がっていきます。
④想像的成功で心は強くなる
最後に想像的成功。
これはイメージトレーニングですね。いきなり現実が変わる、ということはなかなか起こらないですが、その間、イメージの中で成功することはできます。
多くのアスリートはイメージトレーニングの力を活用していて、イメージの中で最高のプレイを思い描きます。
何度も何度もそうやってイメージしていると、自己効力感が上がり、自分にもできそうだ、という気がしてきます。
実際、イメージするだけでも脳の神経回路は育つことがわかっています。
つまり、イメージの中での成功体験は現実世界の成功体験に通ずるところがあり、メンタルにおいて非常に良い効果があります。
イメージはリスクゼロで行うことができる点も優秀で、ぜひ良いイメージを持つことは試してみてほしいと思います。
以上、
・成功体験
・代理経験
・言語的説得
・想像的成功体験
の4つを実践すれば自己効力感があり、自己効力感が上がれば、未来に対して臨場感を感じやすくなります。
未来に臨場感を感じられるようになれば、現状がどうであれ、良い状態で行動できるようになる。
つまり、折れないメンタルを手に入れたことになります。
まとめ
まとめると、折れないメンタルは、
・方法の問題、やり方の問題と考えられるようになる
・プロセスの中で喜びを感じられる脳を構築する
・未来に強い臨場感を感じられる脳を構築する
の3つのトレーニングを積み重ねることで手に入れることができるので、ぜひ意識してみてくださいね。
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