「今日もケンカしちゃったよ…はあ…」
いさかいなんてしたくない。お互いに機嫌も悪くなるし、雰囲気も最悪。
「こんなことはもうやめたいけど、でも、相手も変わってくれない。どうしたらいいんだ…」
人間関係の「対立」は神経をすり減らします。もし家庭内が険悪な雰囲気になれば、子供にも影響が出るんじゃないか。。など、懸念することが増え、それもストレスになる。
本記事では「他者との対立」をどう乗り越えていけばいいか?について考察し、解決策を示します。
昨日ちょうど、運営しているメンタルジム『イケジム』で「人間関係の対立をいかに乗り越えるか」についての音声を配信しました。
人間というのは基本的に「小さな対立」をよく起こします。
理由は、価値観や優先順位が違うからです。
価値観と優先順位は過去の経験によって生まれますが、同じ経験を積むことはできないので、必ず違いが生まれる。
この違いによって対立が生まれる。
・パートナーとあるテーマで対立して、現状、まじあいつうざい
・同僚や上司と仕事の進め方で対立があって、憂鬱がボンバー
・子供がこっちの言うことを理解してくれず、もう疲れた。寝よう
今日は、どうすれば上記のような対立を乗り越えられるか?このなぞなぞに迫っていきたいと思います。
まず重要なのは「そもそもなんで対立するの?」です。
対立は、
・普遍的な正解は存在しない
・でも「自分なりの正解」は存在する
・相手も同様に「自分なりの正解」を持っている
・普遍的正解がないがゆえに「自分なりの正解」が対立してしまう
・対立が起こって『あうち化』する
という流れで起こります。
この流れで対立が起こるのだと「俯瞰的に理解していること」は非常に重要です。
というのも、大体、『対立しがちなあの人』って、「自分なりの正解」を「普遍的な正解」と思っていませんか?
ねえ、困ったものです。
結局は「自分なりの正解」の対立であって、その自分なりの正解をなかなか手放せない。
それは、「自分なりの正解」が「普遍的な正解」だと、いずれか、もしくは双方が思っていることが一因です。
前提として、
「自分は自分の考えを持っているけれど、それは唯一普遍のものではなく、あくまで主観的なものであり、見落としや、改善の余地もある」
と思っていること。
これは研究レベルでは『知的謙虚さ』と呼ばれます(知的卑屈と区別されています)。
この感覚を持っていると、そもそも対立が起こりにくいです。具体的には、
『知的謙虚さ(自分の信念や知識が間違っている可能性を自覚する力)」が高い人ほど、自分と正反対の意見を持つ相手に対しても情動的にならず、相手の人間性を否定しないことが実証されています』
とのことです。
「これはAやな」と思っている時、相手が、「いや、Bやで」と言ったときに、
「ほほう、そういう見方もあるか。どういう視点で、Bだと思ったんだろう。聞いてみよう」
という風に、相手の話を聞く姿勢、敬意を持った姿勢でいやすいからです。
ちなみに、ボドゲをすると知的謙虚さが育まれます。
自分が絶対正解だ!と思ったことが外れる、ということを日常的に何度も経験することになるからです。
「相手の話を聞く姿勢、敬意を持った姿勢」は研究レベルだと【好奇心のレンズ】と呼ばれたりもします。
(知的卑屈の場合、相手のBという意見にただ流されますが、知的謙虚である場合は、自分と相手の意見をフラットに客観的な視点で評価できる)
例えば、下記の例を考えてみましょう。実際、イケジム内で話題にあがったテーマです。
「この夏は非常に暑い。だから、冷房をしっかり効かせることが大事。家がめちゃくちゃ暑いから、自分が普段いる部屋だけじゃなく、ものすごく暑い日は他の部屋の冷房もつけて廊下など家全体を涼しくしたい」
「いや、涼しくするのが重要なのはわかるから自分がいる部屋をつけるのはいいが、電気代のことも考えると、自分がいない部屋のクーラーをつけるのはさすがにやりすぎ」
さて、この2つの意見を聞いたとき、あなたはどちらに共感するでしょうか?
このテーマについても、正解はありません。優先順位が存在するだけ。
・涼しく快適に過ごしたい(その分、電気代がかかってもいい)
・クーラーはOKだが、無駄な電気代は最低限に抑えたい
この価値観と優先順位の問題であって、どちらかが「普遍的な正解」というわけではない。
そのときの経済状況によっても判断も分かれる(つまり優先順位が変わる)テーマ。
つまり、普遍の正解はない。
ですが、それぞれの立場だと自分なりの正解が普遍的な正解に見えます。
すると、「絶対こっちの方がいいでしょ」「なんでわからないの?」と対立が起こる。
こういった小さな対立の積み重ねによって相手へのネガティブ感情が蓄積していき、時間が経過すると、溜まりに溜まってネガティブな見方が固定化されることも。
そうならないよう、小さな対立をその都度解消していくことは極めて重要です。
鬱憤を溜めたまま、うやむやにしない。
小さなうやむやは次第に大きくなり、最終的には、時限爆弾のように爆発してしまいます。
爆発すれば、こっぱみじんになるわけで、こっぱみじんになってからの修復は困難になります。
具体的なステップとしては、
1 自分の正解が普遍的な正解ではないという視点を持つ(知的謙虚さ)
2 その結果、相手は何を大事にし、優先しているのか?という視点を持てるようになる
3 相手に対する理解が深まった結果、相手を責める気持ちが減る
4 自分の気持ちも大事にした上で、相手の優先順位も大事にできないかを考え始める
5 話し合いを進め、お互いが納得できる着地点を探す
という流れ。
実際、ジムの中で僕が提案したのは、
「電気代を計算して、余計につけたクーラーの電気代を相手に渡すのはどうですか?」
というものです。
これなら、
・クーラーをつけて家全体を涼しくできる
・電気代は余分に増えるわけではないし、しかも涼しい
という双方が満足できる結果になります。夏限定ですので、余分のクーラー代もたかがしれています。
例えば上記のような解決策を「お互いが相手を責めずに導き出せる」ことが大切で、それこそが人間関係力と言えます。
人間関係力とはメンタル力そのもの。
メンタルの力が高ければ高いほど、人間関係は安定した穏やかで落ち着いたものになります。
このあり方でいられるということは、他の場面でも同じことができるということ。
クーラー以外にも日常的に小さな対立は起こるが、その全てで、上記のあり方で対応できる。これがあまりにも強い。
研究でも言われているのが、
仲の良い夫婦は対立が起こらないわけではない、ということです。
対立は起こるのだけど、その対立をうまく乗り越えられる。
その「乗り越え方」が圧倒的に違う、ということが示されています。
「仲が良いということは対立がないんだな」と感じがちですが、実はそうではなく、
どれだけ仲が良くても、違う人間である以上、小さな対立は必ず起こる。
大事なのは、そこでいかに感情的にならないか。自分を俯瞰して、相手の視点に立てるか。良質なコミュニケーションが取れるか。
メンタル専門ジム「イケジム」では、そこもみんなでトレーニングしています。
一つ一つの超具体的な場面について、ああでもないこうでもないと議論し、
「では、次はこの方法でやってみましょう」と新しい選択肢を持った状態で日常に赴き、少しずつ実行していただく。
その結果をまた報告いただき、僕からフィードバックさせていただいて、次につなげていく。
その繰り返しの中で着実にメンタルはトレーニングされ、上達していきます。
問題や課題が起こったら、うやむやにせず、時間の経過という対処療法をせず、ちゃんと一つ一つ向き合う。すると、根本的に解決できた状態になる。
それを全ての分野で行う。
だから成長する。
成長しない、人生が同じところにとどまってしまうのは、一つ一つ日の課題に対して向き合い解決するプロセスを経ていないから。
だから手を替え品を替え、人が変わりながらも、同じ課題が起こり続けるんですよね。
さらに、
「いや、でも、話し合いが通じない人もいますよね?」
「とはいえ、自分のこの考えは普遍的正解に思え、相手がさすがに間違っていると思います」
といった感じで、
とはいえ疑問
があるもの。
「とはいえ疑問」が解決されるかどうか。
これめちゃくちゃ重要で、僕が最も重視しているものでもあります。
というのも、人は心の底から納得できないと変化できない、ことはよくあるからです。
セッションやジムのQ&Aでは、とにかく「とことん、疑問の余地がなくなるまで話し合う」ことをよくします。
そこができるかどうかで、実践率が全く変わってくるからです。
今回のこのテーマについて、さらに質問や聞きたいことがあれば、
下記のLINE@で質問いただくか、
mail@junmethod.com
までお送りください。
イケジムではその他、3つのコア研究を紹介しながら、さらに詳細に「対立を乗り越える方法」について解説しました。興味がある方は下記のメルマガで募集のお知らせをするので、ご登録の上お待ちください。
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