世界陸上。なぜ、選手たちは陸上競技にあそこまで情熱を注ぐことができるのか?

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今、世界陸上が盛り上がっていますね。昨日はボルトが金メダルを獲得したということで、そのレースを見ていたのですが、かなり興奮しました。

ただ、陸上競技を見ていてふと疑問に思ったことはないでしょうか?

陸上選手というのは陸上競技に人生を賭けているわけですが、なぜそこまで熱くなることができるのか?と。

ハンマーを投げる、砲丸を投げる、槍を投げる。

棒を使って高く飛ぶ、障害物を乗り越えながら走る、ひたすら長距離を走る、最速で駆け抜ける。

まあ、スポーツ全般に言えることですが、生きていく上で「必要」なことをやっているわけではありません。

ハンマーを遠くまで投げられたとしても、特に日常生活で役に立つわけではない。

でも、それでも、全人生を賭けてハンマーを投げる人がいて、それを応援する人がいて、見ていて感動するわけですね。

それは一体なぜなのか?

今日はそのことを通して、私たちの人生にとっても大事なことを書いていきたいと思います。

何かに打ち込む、熱くなる。その理由は人それぞれ個別具体性があります。だから、厳密に「これだ!」と言えるものを特定することはできないでしょう。

ただ、何かに打ち込むときの共通点のようなものがあって、それは、

「疑問」

なんですね。

どうして、なぜ、と思うこと。

例えば、なぜあの人はあんなに早く走ることができるんだ?どうすればもっと高く飛べる?なぜ俺はこれだけしかハンマーを投げることができないのだ?

どうして、なぜ……

その「問い」が自分の中で立ち、その「答え」を探し求める旅がそこから始まるのです。

例えば、ハンマーを遠くに投げるということ一つとっても、突き詰めていけば相当奥が深いはずです。

ハンマーの投げ方、体の回し方、ハンマーを放すタイミング、どこの筋肉を鍛えればいいのか、どういう風に鍛えればベストなのか、食事はどうすればいいか、メンタルはどういうときに実力が発揮されるのか…

ハンマーを遠くに飛ばすということ一つとっても、相当深く探究していくことができるはずなのです。

陸上選手たちは、それぞれの種目において「疑問」を持ち、「問い」を立て「答え」を探して求めてきた「旅人」です。

一流になるということは、旅人になるということである。

そういう風に言うことができるかもしれません。

何かで秀でていく人というのは、その自分が興味を持った分野について数多くの「疑問」を持っています。

何でそうなる?どうしたらそうなれる?

例えば、歌手の人は、どうすればもっと上手く、響く歌が歌えるのか?ということを毎日毎日考え続け、練習し続けた人。

その問いが深ければ深いほど、高いレベルに達する。

しかし、ここで「疑問」が湧きます。

なぜ、「問い」を持つことができる人とできない人がいるのか?ということです。

ここはかなり深い領域の話になってしまうのですが、一つは持って生まれた「好奇心」というものがあるでしょう。

それはもう人それぞれで、何に興味関心を持ち、好奇心を抱くかは、その人固有の問題になります。

興味関心や好奇心を持った人は、自然にその分野について「問い」を持ち始めます。

逆に言えば、「問いを持ってしまう」ことにこそ、自分は興味関心があるということでもあります。

(蛇足ですが、現在の日本の受験教育で問題なのは、自ら問いを立て答えを探すというプロセスが不要であり、むしろ害悪とさえされるシステムになっていることです。無駄なことを考えている暇があったら覚えた方が点につながる)

では、「持って生まれた好奇心」以外に、「問い」を持てるかどうかのカギとなる要素はあるのでしょうか?

あります。

それが、「何が自分にふさわしいか」、つまり自己評価の高さです。

例えば、ハンマーを投げたとして、それなりに飛ばすことができて、「おお、飛ばせた。これで満足」となれば、

どうすればもっとハンマーを飛ばせるのか?

という問いは立たないでしょう。

何の問いも持たないままに、ハンマーを素通りしていくはずです。

逆に、世界チャンピオンであることこそが本当の自分である、と思っていたら、ひたすら「問い」を持つはずです。

なぜ、飛ばない?どうすればいい?世界チャンピオンになるために必要なことはなんだ?

毎日毎日、そのことを考え、探究し、突き詰めていきます。

つまり、どれだけ深い問いを持つことができるかどうかには、その人の「自己評価の高さ」が深く関わっているのです。

問いの深さと自己評価の高さは比例する、と言ってもいいかもしれません。

自己評価が高ければ高いほど、問いが深くなる。

自分のことを好きであればあるほど、自分のことを知りたくなる。

自分のことが嫌いな人は自分のことを知りたくないので問いを持ちません。問いを持たないので、自分のことも自分ではよくわからず、結局、周囲の空気や権威ある人の意見に流される人生を生きることにもなる。

話が逸れました。

陸上競技にあそこまで熱くなれるのはなぜなのか?

それは、彼彼女らの持って生まれた好奇心の対象がそこにあったこと。

そして、高い自己評価を持つがゆえに「問い」が生まれ、その「答え」を探し求める旅が始まったこと。

彼彼女らは、自分がもっとできることを「知っています」。

自分はもっとできるのだということをどこかで感じていて、その自分を体験したい、そんな自分になりたいと心から願っている。

「偉大なバージョンの自分」を体験し、体感したいと思っているのです。

また、彼彼女らにはたくさんの「問い」があるがゆえに、私たちには見えないものがたくさん見えているはずです。

たくさん見えるということは、その面白さや楽しさもたくさん知っているということです。

単純なものの中に、複雑な何かを見ているのです。

それは、私たちのような素人には全く見えないもの。私たちには全く見えないものを追求し探究しているのが彼彼女らであり、私たちが想像する以上に、奥の深い何かを感じているに違いないのです。

では、これを「私たちの人生」に生かすとすればどう考えればいいか。

それは、こうです。

自分が興味関心のあること、なぜか好奇心を持つことに対して、高い自己評価を持って取り組んでいくこと。

しかし、ほとんどの人がそれができていません。

まず、自分の興味関心とは関係のないことを日々やっているし、自己評価も低いので「問い」が生まれない。

結果、自分の力を発揮することなく人生を生きることになってしまうのです。

そうではなく、自分がしたいことを、高い自己評価を持ってしていく。

そして、そのためのサポートをするのがこれから始める「メンタルジム」なのです!

最後は宣伝かい。笑

ご愛嬌。

世界陸上は、その一瞬に彼彼女らの人生が詰まっていると思うと、本当に胸が熱くなります。

探究し、到達した領域がどんなものなのか。

彼彼女らの探究を重ねてきたその姿に、私たちは感動するのかもしれません。

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