行動したくても行動できない人に「行動しろ!」と言えば、行動できるものなのか?

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行動したくても行動できない人というのは、そもそも良い状態ではないことが多い。

良い状態ではないからこそ上手く動けないし、動くことが億劫になるし、不安も強いし、新しいことを避けたくなります。

その良い状態ではないからこそ行動できない人に、「行動しろ!」と言ったって、行動できるわけがありません。

「行動できるならしてる!できないから困ってるんだよ!」

という話なんですよね。

行動した方が良いことなど分かっている。分かっているけどできないから困っている。

そういう人にとって大事なのは「良い状態」を作ることです。

ここで言う良い状態というのは様々な意味がありますが、最も重要なのは高い自己評価を持つこと。

これはかなり簡単な説明になっています。

実際には私がコーチングなどするときはもっと深く繊細な領域まで見ていますが、行動の仕組みを理解するだけなら「自己評価」という言葉だけで十分。

コーチングを活用すれば、受験生は勉強に身が入るようになり、ビジネスでは売り上げが上がり、恋愛を成就することも可能になります。

基本的に、「そんなことはできて当然だ」という感覚になっていくからです。

自己評価とはセルフイメージとも言われますが、これが本当に大事なもの。聞いたことがあるということで甘く見ないで欲しいのがこれ。

聞いたことがあるという理由で甘く見てしまって学べていない状況というのが現代にはあるなと感じています。

しかし、自己評価やセルフイメージについて本当に深く理解すれば、それだけで大きく人生を変えることが可能です。

「セルフイメージなんて関係ないね!とにかく行動っしょ!」

と言う人がたまにいますが、「とにかく行動っしょ!」と言って、それを実行できる時点でその人はそれなりにセルフイメージが高いのであって、

実際にはその人もセルフイメージに大いに助けられており、助けられているからこそ「セルフイメージなんてどうでもいい」と言えるのです。

お金なんてどうでもいい、と言えるのはお金があるからです。

モテるかどうかなどどうでもいい、と思えるのはモテるからです。

持っているものはどうでもいいと思え、どうでもいいと思えるから余計にそれを持てるようになるというのがこの世界の仕組み。

さらに言えば、そうやって「既存の概念」を否定することで己の力を誇示したいだけだという場合もあります。

既存の概念、多くの人が周知の情報について否定すれば、それだけでその人には「特別感」がつきます。

情報弱者と呼ばれる人は、そうやって何か既存のものを否定する人に魅力を感じる傾向がある。

ツイッターでも書いたのですが、否定には力があります。否定すれば強さを感じられるし(偽りの)、否定している人は強く見えるのです。

(「それなりに高い」と書いたのは、「絶望」や「憎しみ」の段階より高い状態にあるけれど、力を誇示したいだけの場合には実は低い自己評価に本人は苦しんでいることがあるから)

話を戻して、

成功している人は自己評価が高い。高いから、それに合わせて自然に行動が伴います。

しかし、上手く行動できない人は、自己評価が低く「良い状態」にいない。

その人に成功者が「行動しろ!」と言えばどうなるでしょうか。行動するでしょうか。

一時的にするかもしれませんが、それはその成功者に「怒られたくない」からかもしれないし、「行動できない自分はダメだ」という不安からかもしれません。

そうなると、本人たちにその意識はなくても、どんどんその成功者の奴隷になってしまうことがあるのです。

心の中にその人が巣食うようになり、ことあるごとに自分を責め、自分を否定するように。

そうなれば、その人は次第に行動できなくなります。

自ら動く主体的な人間にはなれない。

成功者はよく自分の成功法則を人に押し付けてしまいます。それで自分が上手くいったからです。

しかし、周囲の人がその人と同じ方法で成功できるか、同じような成功を望んでいるかと言えば、そうではないことが多いのです。

逆に、コーチのような人は、その本人の自己評価をとことん上げようとします。

己の成功法則を押し付けてしまう成功者と、本人の自己評価を上げ、本人が自ら動きだすのを「信じ、待つことができる」コーチ。

どちらの方が人を変えるかというと、「コーチ」の方です。

己が成功することと、人を成功に導くことは全く違うことです。

全く違うスタンス、スキル、マインドが必要になります。

「行動しろ!」という言葉で人は行動しません。

「行動したくなるくらいに良い状態を作ること」で人は継続的に動くことが可能になります。

そして、良い状態を作ることができれば、行動しないことを選択することもできるので、余計に良い状態になっていくのです。

自分の状態が良くなれば、自然に行動したくなるし、アイデアが湧くし、川を流れるように人生は進んでいく。

大事なことは、「良い状態を作る」ということ。

4冊目の本にもこのことはより深く書いたので、お楽しみに。

昨日軽くお知らせした新企画がフォーカスするのも「良い状態を作ること」になります。

ということで今回はこのへんで。

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