Noを言えること。これは人生において非常に大事な力です。様々な情報媒体でも言われていると思います。
ただ、これまでNoを言えなかった人が、実際に言えるようになる。
そこには大きなハードルがあります。
本ブログが大事にしているのは、「実際にできるようになること」。
知識、情報レベルでメンタルの学びを終わらせるのではなく、実際にできるようになることをゴールにしています。
この記事では『本当にできるようになる』ことをゴールとした上で、
「Noを言えるようになる」ことを実現するためのメンタルの仕組みと実践方法について解説していきます。
そもそもなぜNoを言えないのか?
このブログを書いているイケジュン自身、以前はNoを言うのが非常に苦手でした。
気が弱かったですし、相手の気持ちを考えすぎてしまい、相手に少しでも負担を与えることはしたくなかったからです。
当時の自分は全部当てはまっていたのですが、Noを言うことができないのは、
① 相手の自分に対する評価が重要になりすぎている
② 相手の機嫌の責任を背負いすぎている
③ 人間関係における衝突をあまりにも避けようとしすぎている
ことが主な原因です。
要は【自分と相手との間に境界線を引くのが難しい】ということです。
過去の自分は、境界線ゼロで、相手の機嫌を全て背負い、過去のいじめられた経験から争いを極端に避けていました。
その結果、意見を言う、断る、相手の機嫌を損ねることに過剰な恐怖を感じていました。
まじで厳しいです。
では具体的に、3つの要因を一つ一つ見ていきましょう。
① 相手の自分に対する評価が重要になりすぎている
相手の評価が重要になりすぎると、Noを言うことはできません。
というのも、Noを言うことは『相手の期待に応えないこと』です。
相手をガッカリさせる選択肢を取ることになるわけで、
相手の評価が気になる時、それはものすごく高いハードルになります。
相手をガッカリさせたくない。ガッカリさせたと思うと、自分自身のメンタルが大きく下がる。
だから嫌でもNoと言えない。相手の期待に応える選択を取ってしまう
ということですね。
逆に、相手の評価が重要でなくなれば、相手をガッカリさせることへの抵抗感が減ります。
つまり、期待に応えなければならないと感じることが減り、その分、Noを言いやすくなります。
② 相手の機嫌の責任を背負いすぎている
これは過去、身近に「不機嫌な人がいた」ケースによく見られます。
不機嫌な人、感情のコントロールが難しい人は、
【自分の内側を整えることによって自分の機嫌を取る】ということができません。
結果、外部をコントロールしたり外部の状況を自分にとって望ましいものにする必要性が生まれます。
つまり、周りを自分の思い通りにする必要性が高くなる、ということです。
例えば、自分と相手の考え方が違うとき、自分の考えを整えたり期待値を調整すれば感情的にはなりません。
ただ、そういう「自分の内面を整える」ことができないため、
周りの人の考えを変えようとする、わけです。
親であれば、親の意見を無理に通そうとするということですね。
そして、それができないとなると、不機嫌になります。
子供にとって親の機嫌が悪いことはものすごく居心地が悪いので、
親の機嫌が悪いのは、自分が親の期待通りに考えていない、自分が親の期待通りに動いていないからだ
と感じるようになります。
つまり、
親の不機嫌の責任を取らなければならない
と感じるようになるのです。
このように、周囲に「自分の機嫌を自分で整えられず、周りの環境を自分の思い通りにしなければ機嫌良くいられない人」がいた場合、
他者の機嫌の責任を自分が取らなければならない
と感じるようになることがあります。
この認知を整えていくことがメンタルトレーニングで実践することで、
その認知が整えば、実際にNoを言うことへの抵抗感は減少させることができます。
他者の機嫌の責任を取らなければと感じているときは、
他者の不機嫌に非常に敏感に反応してしまいます。
不機嫌な人センサーの感度がものすごく上がっていて、
できるだけ不機嫌な人が出ないように努力し始めてしまう。
・自分が無理をする(自己犠牲)
・自分ばかりが先に折れる
・最終的にいつも相手の意見を通してしまう
・相手の不機嫌さが直るのが最優先事項で、そのためなら自分を犠牲にする
・相手を不機嫌なままで置いておけない
・Noを言えない
といったことになってしまうわけですね。
トレーニングとしては、上記のことと真逆のことを少しずつ進めていきます。
・自分の感情を優先する
・お互いに満足できる折衷案を話し合う
・最終的に自分の意見を通すこともできる
・相手の不機嫌を放っておける
・相手が不機嫌であろうが、自分の意見は変えない(なぜなら相手の機嫌の責任は相手にあるから)
・Noを言っていく
これらをやっていけばいいわけですが、もちろん、
上記のことを実践するのは感情的に大きな抵抗が伴います。
ほとんどの場合、「やった方がいいのはわかるんですが…」となって、なかなか進みません。
メンタルは、改善していくための『実践』が必須です。実践することで成功体験を積む。
そうすれば、確実に認知や思い込みに変化が生まれます。
成功体験さえ積んでしまえば、思い込みは変化せざるを得ません。
その【実践】のサポートをするのが僕の仕事で、実践さえできれば変化は顕著に起こるようになります。
③ 人間関係における衝突をあまりにも避けようとしすぎている
これは②とも深く関わりますが、
あまりにも人間関係の衝突を抑え、穏便に済まそうとする意識が強すぎることでNoを言えないことがあります。
実際、誰もが衝突は面倒だと思っています。
だからこそ、相手もこちらとは衝突したくありません。
自分が衝突は嫌だと思っているのと同様に、相手も自分との衝突は嫌なのです。
Noを言えない人には、この視点が全くないことが多いです。
「相手が自分と衝突したくない…??そんなこと考えたこともなかった」
となることが多く、だからこそ、相手が折れてくれることを想像することができません。
しかし、実際、こちらが衝突も辞さない構えを見せれば、
相手はめんどくさくなって、こちらの意見を通してくれることはよくあります。
自分が先に折れてしまうことがあるように、相手も自分と同じ気持ちになるわけです。
これは、強気に意見を言って相手と衝突してください!ということを言っているのではなく、
衝突を恐れすぎないことで自分の意見を伝えられ、
自分の意見を言える強さを相手が感じることによって、
相手がこちらとの衝突を避けるために、意見を通してくれることがある
ということです。
その状態になれば、Noを言った後の関係性を不安に思うこともありません。
衝突を必要以上に恐れていないかどうかは、雰囲気で伝わります。
非言語的な部分で「この人は意見を言える強さを持っているか」を人は判断していて、
意見を言える強さを持っていると判断した相手に対しては、無理に意見を通そうとしたり、軽く扱ってくる、といったことはしません。
この観点も、Noを言えるかどうか、Noを言ったとしても相手との関係がこじれないかどうかにおいて、重要な要素になります。
Noと言える自分になるトレーニング法
ではここから、解決策(Noと言える自分になるトレーニング方法)について書いていきます。
具体的なトレーニングは、
1 頭で理解する
2 取り組めそうなハードルを設定する
3 イメージトレーニングを積む
4 小さく実践する(できなくても責めない)
というステップで実践していきます。
まず第1ステップは、この記事を読んでいただくことで完了しています。
①頭で理解すること。
これは非常に大事なステップで、
全てのメンタル改善は「メタ認知(自分の認知を認知すること」から始まります。
自分が今どういう状態なのか?に気づき理解することで、無意識のパターンから距離を置くことができるようになるからです。
その上で、②取り組めそうなハードルを設定します。
おすすめは、
・日常の些細なこと、気軽な分野で小さくNOを言う
・日常の些細なこと、気軽な分野で相手の期待に応えない
ことです。
例えば、「今日何を食べるか」などはその例になります。今日何を食べるかは人間関係においてそこまで多大な影響力を持ちませんよね。
そういった分野で「断る」「相手の期待に応えない」「自分の意見を言う」ことを練習していきます。
メタ認知がある状態であれば、一歩踏み出すことがしやすいと思いますし、
ハードルを下げていることで成功体験も積みやすくなります。
「些細なこと」であるため、感情的な抵抗感も下がります。
さらに、実際に取り組む前はぜひ③イメージトレーニングも行いましょう。
いきなり実践だとハードルが高いですが、断る自分、NOを言う自分、期待に応えない自分、相手が不機嫌になっても気にしない自分、などをイメージしておきます。
イメージすればするほど脳の神経回路も鍛えられるので、④実際に行動しやすくなります。
イメージしたことで、一番できそうなことから、実行する。
実行してうまくいったら、その成功を味わい、記憶痕跡化する。
そういう取り組み(トレーニング)を続けていくことで【Noが言える自分】になっていくことができるので、ぜひ試してみてくださいね。
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