例えば、こんなイメージをしてみてほしい。
あなたの目の前に、３つの扉がある。
「過去」「今」「未来」
の３つの扉。どれを開けるかは自由。
悩んでいる人はいつも、
「過去」か「未来」の扉ばかり開けている。
しかも、ネガティブな状態で開けるので、
開けた先に待っているのは…
「ネガティブな過去」と「ネガティブな未来」。
結果、後悔や不安、恐れがどんどん増していく。
で、状態がどんどん悪くなっていく。
少し、こんな例え話をしよう。
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ううう…、く、苦しい。
なぜあのとき、あんなことを…
また、傷ついてしまうのではないか…
将来は一体どうなってしまうんだ…
ううう…
「どうかしました？」
「おわ！誰？」
「僕？僕はナウです。「今」の扉から来ました」
「今の扉から来たナウ？」
「はい、そうです」
「なんだか、筋肉ムキムキじゃない？」
「はい、私にはパワーがあるので。
苗字はパワー。
フルネームは、パワー・オブ・ナウと言います」
「オブって？」
「あ、モンキー・D・ルフィの『D』みたいなものです。
ところで、どうしてそんなに苦しんでいるのですか？
その様子があまりにも面白くて、今の扉からやってきました」
「面白い？！
昔のことや、未来のことを考えるとすごく憂鬱になるんだよ！
わからないのか！？」
「はい。私は『今』の世界にいるので、全然わかりません。
そうですか、過去と未来の扉をいつも開けているのですね。
へー。
なぜ、今の扉を開けないのですか？」
「それは…」
ガチャ。ギギギ…
『なあ、こっちへおいで。
あのときの苦しみについて考えようよ。
ぐへへへへ。
つらかったろう？苦しかったろう？
悔しいだろう？
もう一度、あのときのことを考えようじゃないか。
一緒に、後悔しよう。
一緒に、あいつを憎もうじゃないか。
なあ、仲間だろう？
俺たちはよお』
「…あ、過去さんだ…」
「あ、ちょっと、行っちゃダメです！
また、苦しみますよ！
ああ、ダメだ。完全に聞こえていない。
早く、目を覚ますんだ！
目覚めなさい！」
「ぐあああ…く、悔しい！
くそう、あのとき、あいつは…ううう…」
「言わんこっちゃない」
ガチャ。ギギギ…
「ねえ、こっちへおいで。
ダメよ。
過去のことや今のことなんか考えていて、
将来はどうするの？
ちゃんと考えてる？
仕事は？お金は？結婚は？年金は？
これからどうするの？
本当に大丈夫？
保証はあるの？
ねえ、こっちへいらっしゃい。
私はあなたの味方よ」
「あ…未来さんだ…」
「ちょっと！またネガティブに
なるだけですよ！
早く目を覚ましてください！」
「あああ、ふ、不安だ…！
これから俺はどうなるんだ！
ね、年金はもらえるのか！？
俺の老後はどうなる？
今２０歳だが、６５歳以降が不安すぎて死にそうだ！
うううう……」
「おーい！
うーん、全然聞こえてませんね。
仕方ない。
僕は、今の世界に帰ります。
いつでも待ってますから。
今の扉、開けてくださいね」
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とまあ、例えるなら、こんな感じか。
大事なのは、
今、どう在るか。
今、どうするか。
そこ。
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いけじゅんBAR第４回「どうすればネガティブ状態から抜け出せるか？」
