基本的に、人には好き嫌いがある。
それは本当に単純な好き嫌いであって、どうしようもないし、どうにかしようとする必要もない。
例えば、私の好きな映画はもっぱらハードボイルド系だ。
今どき「ハードボイルド」なんて言葉を使う人もいないだろうけれど、その良さを知れば使い始める人も増えるのではないかと2%ほど期待している。
なぜ好きかと言えば話は単純で、
カッコイイ男の人生が見たいから。
そして、カッコイイ男は大抵ハードボイルド系の映画に出ているからだ。
好きな俳優の一人。ダニエル・クレイグ。
別にアクションシーンが観たいというよりも、カッコイイ男の人生を探していたらそういう類の映画に行き着くことが多かった。
それは私の「好き」であって、他の誰かは好きではないかもしれない。
でも、そんなことは自分の好き嫌いには関係もない。
自分の好き嫌いを否定すると、大抵、人生は面白くなくなる。
人生が面白くなくなるのは、自分の好き嫌いを否定して、自分の好きを好きだと認めなくなったときだ。
あなたにも、「実は好きなこと」があるのではないだろうか。
その実は好きなことを思いっきり「好きだ」と認めきっているか。
こういうのが好きだったらみんなに認めてもらえるかなあ…
などと、自分の好きをみんなの好きに合わせようとしていないだろうか。
そうすると、人生はつまらなくなっていってしまう。
逆に、自分の好きを好きだと認め、それを追求したり表現したりしていると、
それだけで人生は面白くなる。
もしもそれで周りの人から「そんなのが好きなんだ〜」と言われても、気にする必要はない。
自分の好きなものを嫌いな人に振り向いてもらう必要はない。
ただただ自分の好きを嬉々として楽しんでいればこそ振り向いてもらえるものだし、
振り向いてもらえなくても全く構わない。
だって、自分が好きで、自分が楽しんでいるのだから。
それだけでいい。
人間関係に関しても、
自分を晒け出してしまって、それでもなお好きだと言ってくれる人と付き合っていた方がいいに決まっている。
嫌われるべき人に嫌われる。
それは、人生を楽しく生きていくための一つの秘訣のようなものだろうと思う。
自分を嫌いな人に愛想よくしていると、自分の好きを見失い、
毎日が退屈なものになってしまうよ。
自分を嫌いな人のことは、放っておこう。
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