若者の人間関係とか恋愛とか、そこらへんのことについて

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怖れと向き合おうとか、嫌われることを怖れるなとか、そういうことを書いてきました。

そもそもなぜ、そんなことを書いてきたか。

昔、自分自身怖れが強かったし、嫌われるのも怖かったし、まあとにかくビビリだったわけです。

で、そのときの不自由感というか、上手くいかない感、自信のない感がとにかく嫌で。心地よくないし、自分のしたいことができないんですよね。だから、怖れについてよく考えたし、どうしたらもっと自分の思い通りの自分になれるのかな、と考えていたんですよね。

怖れが強過ぎると上手くいかないことが多くて。

特に怖れが顕著に現れてくるのが人間関係です。

例えば、男にとって重要なのは(女性にとってもかもしれませんが)異性との関係で、ビビリだとホント、何もできないんですよ。恋愛が上手くいかない。

で、中学とか高校で恋愛が上手くいかなかった子って、それをずっと引きずってしまったりするんですよね。心の奥底の劣等感として残ったり、恨みや妬みといったルサンチマンに発展しがち。

結局のところ「モテなかった」ということが、その人の苦しみの根本的な原因だったりすることだってあります。

女性はこれを読んで「バカみたい」と思うかもしれませんが、それくらい深刻に悩んでいる男性も世の中には実際たくさんいます。

現代はアニメがありアイドルがいるんで、それらがセーフティネットとしての役割を果たしている部分があります。リアルな恋愛ができない男子の拠り所になっているわけです。(結果、童貞男子も増えていて、女性も恋愛しにくくなってる。で、年上がモテたり)

もちろん、そこに良い悪いはないでしょう。

(自分自身はそこらへんには問題意識を持っている方で、実際、運営しているコミュニティにおいては、生まれて初めて恋人ができた、という人を多数輩出(?)しています。先週も3名からそういう報告を受けました。同棲を始めた人もいますし、恋愛実績はかなりのものかなと。なぜか)

ただ、リアルな恋愛ができないと、年を取っていくごとに孤独感が増したり、いざというときに自分を助けてくれる存在がいないような状況があり得る。

例えば、自分が病気になった。事故を起こした。そのときに、自分のことを本気になって心配してくれたり、自分のことを世話してくれる人がいるか。親以外に。

今の人間関係って「薄い」ものが多かったりしますが、そういうつながりの薄さは普段はあまり問題視されることもありません。しかし、いざ、というときに困ったことになるのではないか、と思います。

結局、いざというときに頼りになるのは「人」だし、そういうときにこそ、これまでの自分の人との関わり方、関わりの深さが露呈するもの。

自分に本気で助けたいと思う人がいない人は、自分のことを本気で助けたいと思ってくれる人もいないものです。

で、そういう「深い」人とのつながりができなくなってしまう根本は、「怖れ」にあるわけです。

怖れがあるから自分を出せず、思いを伝えられず、リアルな深い人間関係を築くことができない。いつも自分にフォーカスがあり、相手にフォーカスがない。

相手を自意識拡張ツールとして使ってしまう(「女の子に好かれている俺」という自意識を持つために目の前の女の子が存在しているような状態)。

自分に何かがあったとき、本気で心配してくれるのは「利害関係を越えたつながり」のある人だけ。

しかし、利害関係を越えたつながりを構築できない人が今は多いのです。

相手のことを思えるくらいに自分の中の怖れを取り除いていかなければ、実は自分自身が困ったことになる。

他人のことをどうでもいいと思っていれば、自分だって「どうでもいい存在」になっていきます。結局それは、自分自身の首を締めることになるのです。

ただただ、ここで問題なのは、この文章を読んで「そうなのか!やばい!よし、じゃあ、人をもっと大事しよう」と認識を新たにしたって、それは無駄なんです。

だってそれは結局「利害関係」でしょう。

だから、この文章を読んで心を改めても所詮は「自分を助けてもらうために、相手を助けよう」という利害関係を越えることはなくて意味はない。ではなく結局大事なのは怖れと向き合うことです。

そして、今すでにそうですし、昔からずっとずっとそうでしたが、やはり人生上手くいく人は「人を大事にしている人」。今、SNSが普及していて、その関係もあってよりそれは顕著になっていると思います。

だからということではないのですが、やはり人と深くつながっていくということが大事だし、そのためには、自分の中にある怖れと向き合っていくことが必要だなと思う次第です。

怖れと向き合う、ということについてより深く学びたい人はこの本に詳しく書いたのでどうぞ。

という感じで、自分の本の宣伝で締めて、今日は終わりにします。

また。

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