人は、頭で考えたことでは動けません。
例えば、どれだけ高尚な理念を掲げたところで、それが自分の心に心底響くものでないなら、
その理念は自分を突き動かすことはない。
その理念の通りにしようと「努力する」ようになります。
で、頭に無理に記憶しておいたその理念をことあるごとに忘れ、思い出し、また忘れという日々を繰り返す。
頭で考えたことでは、現実を動かすだけのエネルギーを得ることはできない。
人間が「動きたい」と感じるのは、理屈ではありません。
本当に「感じていること」が重要で、感じていることが自分を動かしていく。
そのとき、動くことはすごく自然なことになり、それが心から「したいこと」になるがゆえに、困難があったとしても前に進んでいくし、
別にそれは恐怖からそうしているわけでも、自分に価値がないからそうしているわけでもない。
例えば、絵本作家の「のぶみ」さんという方がいます。
彼は絵本作家として今大活躍中ですが、絵本を書き始めたきっかけは、
好きになった人が絵本が好きで、「俺、書けるよ」と言っちゃったことからだそうです。
そのとき実は絵本など書いたことがなくて、でも言っちゃったものだから必死になって書き上げた。
すると「面白い!」と言ってくれて、それがめちゃくちゃ嬉しくて、その後も絵本を書き続けたそうです。
(ちなみに、その方が今の奥さん)
要は、そういうことです。
つまり、理屈ではない「本音」で動くことが大事だということ。
好きな人のために、とか、好きな人に「面白い」と言ってもらいたくて、というのは紛れもない本音。
自分を突き動かす真の本音だったわけですよね。
当然、それだけが人が動く理由ではなく、それぞれの「本音」があっていい。
大事なのは「自分の」本音。
別に、高尚な理念が悪いと言っているわけではありません。
ただ、それが「本音」で大切だと思えないのであれば、自分を動かすことはないでしょう。
すぐ忘れてしまうはずです。
頭ではなく、自分のハートに響くものは何なのか。
ハートを動かすものは何なのか。
自分のハートの動きに敏感になって、感じてみてください。
かっこ悪くてもいいんですよ。
くさくてもいいんです。
くさくて、かっこ悪くて、人には言えないようなことでもいい。
別に言わなくていいわけだし。笑
自分に正直に。頭でっかちになるのではなく。
自分が持っている力を発揮したいと少しでも思うなら、
自分の泥臭い本音と向き合ってみてください。
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