人は誰もが「自分には力がある」と感じたい。
もし、普通に生きていて自分に力を感じられない場合、
何かが人よりも優れている、というところで自分には力があることを感じようとする。
実際問題、人よりも優れている、簡単にできる、息を吸うようにできる、なぜかは説明できないけどできてしまうことは、
自分の武器や才能そのものだ。
ただ、自分の武器は、人を傷つけることもできる。
武器を持っている本人が、何のために武器を使うのか?が問われる。
武器とは才能であり、その人が本来持っている力を最大限発揮できる分野。
しかし、当然、それが武器でない人だっているし、大半の人は武器ではない。
武器ではない分野について、人は物覚えが悪くなり、人の何倍も練習しても上手くできず、ミスを連発する。
イチローだって、「車の整備をしろ」と言われたら物覚えが悪いだろうし、ミスを連発するだろう。
自信を失うだろうし、凡人になるだろうし、もしかしたら凡人以下になるかもしれない。
興味のないことを無理やりやらされていて、
興味もなく、それができるようになったからといって特別ワクワクもしないものを、無理にやらされているから。
この社会の中では、そういうことがごく普通に行われている。
なぜか?
一つには、人の才能や武器がどこにあるのか?を見抜ける人がほとんどいないからだ。
才能や武器を見抜く目を持たない人は、武器ではないことを苦労しながらやっている人を見て、
「こいつはダメな奴」
という判断を安易に下す。
なぜダメな奴という判断になるのか?
自分と『同じこと』を『同じ基準』で出来ないから。
『自分が武器としている分野』について、同じ基準で出来ないから。
けど、もしもその人がその分野を武器としていない場合、同じ基準で同じように行うことは難しい。
というか、不可能だ。
もしもその人が普段から「自分に力を感じていない」場合、
自分に力を感じるために、自分が武器としている分野において、そこに武器を持っていない人を見つけてきて、
その人を責め立てるか、心の中でバカにし始める。
自分に『力』を感じるために。
そして、責め立てられ、バカにされた方は、
自分は根本的にダメな人間である
という意識を持つようになる。
実際には、ある分野においては上手くできないだけであって、
他の分野においては力を発揮するものだ。
けれど、通常、人にとっては「周囲の環境」こそが全て。
周囲の環境に「ダメな奴扱い」を受ければ、自分はダメな奴なのだとごく自然な流れとして思うようになる。
もしも周囲にいる人間が自分に価値を感じず、
自分に価値や力を感じるために己の武器を使った場合、
周囲の人間は自信を失っていく。
たった一人だけが力を感じ、周囲の人間は力を奪われていく。
私たちは、自分の武器を見つけて、それを磨けばいい。
そして、その自分に与えられた力を、自分や誰かのために使えばいい。
もしも自分の武器を活かすために武器でないものが必要になったら、
できる必要があることを最低限身につけ、誰かに任せてしまうこと。
覚えが悪くても構わないし、人よりできなくても構わない。
大事なことは、武器を活かす方だから。
自分の武器、自分の才能を活かす生き方をしよう。
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