何度かブログなどでも書いたことがあるけど、
好きな小説「水滸伝」(北方謙三)の中で、こんなシーンがある。
ある二人の男の話。
二人は仲が良くて、最高の戦友だった。
どんな修羅場も、今まで乗り越えてきた。
でもあるとき、ついに一人が死んでしまったんだ。
残された一人は深く悲しみ、ことあるごとに死んでしまった男のことを話していた。
ずっとそれは変わらなかった。
そんなあるとき、
「死んでからもこんなに思われている友を持ったなんて、あいつは幸せもんだな」
と、感慨深気にその男が言ったんだ。
すると、隣にいた男が、こう言うんだよ。
「いや、それは違う。
そいつが幸せなんじゃなくて、死んじまっても思い続け、語り続けられるような友を持った、お前が幸せなんだよ」
って。
しびれたね。
ここからは記述されているわけじゃないんだけど、
そいつは今までの自分を振り返ったと思うんだ。
あいつは愛されて、語ってもらえて幸せもんだなあと思いながら、あいつのことを語り続けてきた日々を。
確かにあいつも嬉しいかもしれない。でも本当は、
語り続けたくなるくらい好きになれる友を持てた、自分の方が幸せだったんだ
って。
そう気づいたはずなんだ。
ケンゾー、やるね。
まじ。
思われていることも大事だけど、
そこまで思える相手がいるってことが幸せなんだと。
あいつはどうしてんのかなとか。
そうやって気になる人が存在してるってことが幸せだと。
そういうことなんだよ。
しびれたよ、ケンゾー。
一生、忘れないね。
水滸伝の、このエピソード。
忘れない。
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