近所に高島屋があって、そこによく食材をゲットしに行くのだけど、
車で向かっていると、前にBMWのオープンカーがいた。
色は、白。
完全に、オープンしている。
ここは、大阪の、都会ではなくて、田舎である。
行き先が同じみたいで、ずっと自分の前を走っていたのだけど、
白BMWオープンカーは左のウインカーを出して、停車した。
すると、金髪のねーちゃんがやってきて、
「きゃー!」
みたいな顔して車に乗り込んで行った。
運転手を見ると、白のジャケットを着ていて、にんまりとしてものすごく嬉しそうだった。
話は以上なのだけど、この話を読んで、どう感じるだろうか?
まあなんともいかにもな話だとか、時代遅れですねえ、今は物じゃなくて精神性の時代ですよう?とか思うかもしれないけれど、
個人的には、素敵な場面に遭遇したもんだな、と思ったんだ。
というのも、多分、白のジャケットに白のBMWに乗った彼は、
心底そういうことがしてみたかったんだと思うんだよ。
昔からの憧れだったんじゃないかなって。
自分が好きな金髪のねーちゃんを隣に乗せて、BMWで走りたかったんだと思うんだ。
多分、そのために仕事も頑張ったはずだ。
きついことにも耐え、結果を出そうと努力したと思う。
お金だって貯めたに違いない。
「そのとき」をイメージしながら。
彼と一瞬目が合ったんだけど、
「どーだい?オレ。カッコイイだろう?」
って顔してたよ。
だから、
「ああ、カッコイイぜ」って顔して、うなづいた。
謎に。笑
イケメンでもなんでもないおっさんだったんだけど、
自分の思いに純粋だったんだろうなって思うんだ。
自分がそうしたいかどうかは別として、一人の男が願望を実現したであろう場面に出会ったことに喜びを感じた。
大事なのは、ここ。
他人の願望をバカにする必要はなくて、
その人が本当にそうしたいと願ったことが叶った、叶えた姿を見られたってことが嬉しかったんだ。
「おれ、そういうの興味ないんで」
という人もいるだろう。
実際、興味のない人もたくさんいると思うし、当然いてもいい。
でも、今の話を読んで過剰にネガティブな反応をするのなら、本当は自分もしてみたいけれど周囲の目を気にして許可をしていないとか、
「そういうのって、意識低いぜ」と考えて、意識が高いことを自分のアイデンティティにしようとしているかだ。
願望に、良いも悪いもない。
大事なことは、本人がワクワクしているかどうか。
今回のケースだけではなくて、
自分の本心を無視して意識が高いことを「やりたいことにしようとしている」、なぜなら意識が高いことをやりたいことにすることによって意識が低い人に優越できるから、というのでは、
人は本当にはワクワクできないし、楽しく生きることは難しい。
願望は、それぞれあっていい。
人からバカにされそうな願望だって、自分の心が求めているのなら、そこにワクワクできるなら、
その願望を持つことに遠慮はいらない。
人は、願望に対してさえ、人の目を気にしてしまうものなんだ。
好きな女の子に「カッコイイ」と言われたいだけ
本当は、好きな人と一緒にいたいだけ
とかでも、全然いいじゃないか。
もちろん、それ以外でもいい。
なんでもいい。
言いたいのは、自分の思いに素直になろうということ。
願望に良いも悪いもない。
自分が勝手に抵抗したり、こんな願望じゃ怒られる、嫌われる、しょうもないと言われる、バカにされると思考して、ないことにしているだけだったりする。
人の願望を、バカにしないこと。
それはつまり、自分の願望をバカにしないこと。
人の願望をバカにせずに「いいね」と言って微笑むことができれば、
自分の願望に「いいね」と言って動き出すこともできるものだ。
イケジムは火曜日19時から再募集開始します。
より深い内容は、メルマガにて書いてます。
本も出版しています。
「無愛想のススメ〜人間関係が劇的に改善する唯一の方法〜(光文社)」 2016年12月発売。発売4日で増刷!
『自分の武器を見つける技術』2015年12月発売。発売1週間で増刷!
オンライン人生相談BAR「いけじゅんBAR」もやってます。
いけじゅんBAR第2回「なぜ、大きな目標はあるのに行動できないのか?」