「意欲」というものを考えるときカギを握るのは、
自分の願望&価値観にアクセスできるか、です。
人は基本的に、自分の願望や価値観に関連のあるものであれば意欲が湧きます。
意欲が湧かないのは、何らかの理由で自分の願望や価値観にアクセスができないでいるとき。
(「何らかの理由」には色々な種類があって個人差があります)
例えば、女性であれば、美容の情報を自然にチェックしていたり、
美容アイテム、美容院にはお金や時間をかけたりしますよね。
食事にも気を遣い、美容に悪いものは「食べたくない」と感じて、
自ら食べない選択をしたりすることがあると思います。
そのとき、全てを「Want to」で行なっているわけで、
一見我慢しているように見えて、本人の中ではそうしたくてそうしている。
周りから見ると頑張って努力しているように見えて、本人の感覚的にはただやりたくやっているだけ
という状態。
その状態に意図的に整えていくのもメンタルトレーニングで取り組んでいくことです。
上記の状態が「願望や価値観にアクセスしている」状態であり、
願望や価値観にアクセスしていれば、人は「やりたくてやっている」という感覚になります。
その状態のとき、非常にパフォーマンスが高いです。
逆に、願望や価値観にアクセスすることなく「ただ与えられたことをする」「言われたことをする」だけだと、なかなかパフォーマンスは上がりません。
あまり長くそういう姿勢で居続けると、自分の願望や価値観ってそもそも何?という状態になってしまうことがあり、
キャリアを考えるときに困ることがあります。
僕らの目の前にあることは、「それ自体が楽しいこと」ではないことがあったりします。
楽しいこともありますが、例えば、野菜を食べるかデザートを食べるかを考えたとき、
一般的には、デザートを食べる方が「楽しい」と言えるのではないかと思います。
しかし、自分の願望が「美しい肉体」にある場合、
デザートを食べるよりも野菜を食べるのが主観的には「嬉しい」「そうしたい」と感じるわけです。
そのとき、やりたいことは「野菜を食べること」です。
ただ、それは「そのものの喜び」というよりは、
【自分の願望&価値観を満たすことができていることの喜び】なわけです。
この種の喜びをいかに増やしていけるか。
それがパフォーマンスを考えたときには非常に重要です。
というのも、先ほども書いた通り、仕事においても勉強においても日常生活においても、
それ自体が楽しいと思えることばかりがあるわけではないからです。
(もちろんそれ自体が楽しいこともありますし、それ自体を楽しむこと、一連のプロセスを楽しむことも非常に重要で、
厳密に言えば、両方の喜びを活用していけることが重要なのですが、今回は「願望&価値観にアクセスする」ということに主眼を置いて書きます)
一般的に、「好きなことをしましょう」「やりたいことをやりましょう」と言われることがありますが、
抽象的すぎてメッセージの解像度が低い状態なので、現場で困ってしまうことがあります。
例えば、先ほどの「デザートを食べるか、野菜を食べるか」一つ取ってもそうです。
ごく日常のそういう場面においても、もうどうしていいか分からなくなる。
というのも、
デザートを食べたいのも本音だし、
ダイエットや美容のために野菜を食べたいのも本音なのです。
「やりたいことをやりましょう」という抽象的で解像度の低いメッセージだけでは、
デザートを食べるか、野菜を食べるかという小さな選択ですら、
「どっちを食べることが【やりたいことをやる】ということなの?」
という迷いが生じて、行動が安定しません。
そういった現場の具体的な場面において、自分の中で答えが明確にあると非常に楽になります。
大切なことは、自分の願望や価値観にアクセスして、そこからエネルギーを得ること。
それができたときに、
周りから見ると頑張って努力しているように見えて、本人の感覚的にはただやりたくやっているだけ
という状態になり、自然にパフォーマンスが上がっていくんですよね。
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