メンタル状態は脳が左右しています。
具体的に言えば、脳内でどんなホルモンが分泌されているか。
脳にどんな記憶が痕跡化されているか。
どんな神経回路を使ってきたか(それによってどんな神経回路を鍛えてきたか)。
それらが『現在のメンタル状態』を決めるんですね。
例えば、最近メルマガで書いたのは「記憶」について。
記憶ってあまり重要でないように感じるかもですが、感情やメンタルに大きな影響を与えています。
例えば、僕は小学校の頃に人間関係がうまくいかなかったのですが、その原因はよくわからないものでした。
ただ、どうやら周りは自分のことを嫌っているらしい。
相手にしてもらえず、無視され、最も困ったのは『休憩時間』でした。
誰も相手にしてくれないので、何をしていいかわからない。
手持ち無沙汰で、途方に暮れ、手持ち無沙汰にしていることを見られることが恥ずかしい。
早く休憩時間が終わってほしいと思っていました。
その頃の経験は僕にとって非常に厳しいものとして脳に記憶され、
脳は僕のことを思って、その記憶を強化することによってそういった状況に陥らないようにしました。
例えばそれは、
・周りの機嫌や自分に対する態度に敏感になる
・周囲の自分に対する評価に気を配る
・できるだけ自己主張をせず、周りに合わせる
といった言動を取るようにする、ということです。
結果、僕は自信のなさそうな振る舞いをするようになり、自分を安売りするようになり、
人に軽く扱われるような雰囲気をガッツリ身につけていきました。
なぜそういう言動をしてしまうかというと、過去の記憶が原因です。
過去のネガティブな出来事。そのときのネガティブな感情。
それらを絶対に避けたいので、その対策として上記の言動を取るわけです。
自分の言動やメンタル状態を変えていきたい場合、まずそのことに気づく必要があります。
なぜなら、気づかないことには「どうしてもそうしてしまう(無意識)」からです。
メンタルの変容は「無意識的に、どうしてもそうしてしまうことに気づくこと」から始まります。
ここは至って理性的な取り組みです。
言語化して、客観視して、自分を理解する。このステップがマジ大事です。
僕の場合で言えば、それは人生のかなり早いタイミングで起こりました。
中学生のときに行った本屋で心理学の本をたまたま見つけて、加藤諦三さんの本だったと思いますが、そこには、
無理をしない方が愛される
と書かれてありました。
ガチ衝撃でした。
「え!うそつけ!ありえねんだけど!」
と思いました。
どれくらい衝撃だったかというと、36歳の今もなおしっかりと覚えているくらいの衝撃でした。
中学生の頃のことってなかなか覚えていられないものですが、そのことについては鮮明に覚えています。
そのとき僕の中で、
「あ、自分はこういう状態だったんだ」
と初めて客観視することができました。
・人に好かれるために無理をしている自分
・それによって新たな課題に直面することになっている事実
を客観的に把握することができたんですね。
自分の状態を言語化してもらえたことで、自分に気づくことができた。
そこから、徐々に自分の言動を修正することが始まっていきました。
僕は、普通に比べて人生のかなり早い段階で自分のメンタルと向き合い始めたことになります。
だからこそ、24歳という年齢で本を出版することもできたのかもしれません。
僕が変わり始めたきっかけは、
本を読んだこと、つまり、
言語化と客観視が進んだこと
でした。
これはどんなメンタル状態の変容においても必要です。
【過去の出来事と現在の言動の関連性に気づくこと】
過去の記憶が現在に影響を与えていない、ということは脳の仕組み上ありません。
ただ、この「客観視」はそう簡単ではありません。
僕の場合、
無理をしない方が愛される
という言葉は、あまりにドンピシャな言語化でした。
どれくらいドンピシャかというと、
肉の塊をザクっと切ったら、たまたま300グラムだったときくらいドンピシャです。
中学生のタイミングでその言葉がたまたま目に入ったのは非常に運がよかったですし、見方によっては宿命的に思えるくらいです。
なぜなら、後に【無愛想のススメ】という本を書くことになり、自分でそのメッセージを世の中に伝えることになったからです。
僕の場合はたまたまドンピな言語化に出会いましたが、
それは非常に運がよかっただけで、通常はそこまで衝撃を受けるようなドンピに出会うことはありません。
結果、
【過去の出来事と現在の言動の関連性に気づくこと】
【現在の言動の目的と、その効果と結果について理解すること】
がなかなか進まないんですよね。
それはメンタル変容のスタート地点に立つことができていないことを意味し、
何年経ってもメンタル状態がなかなか変わらない、自分の言動やあり方を変化させらないことにつながります。
もうすぐ2024年が終わりますが、今年1年でのメンタルの変化、現実の変化はどうだったでしょうか?
ホント、1年は早すぎますよね。
夏が終わってから今日に至るまで、1週間くらいだったんじゃないかな?と感じてしまいます。
あまりにもワイルドスピードです。
気づくことが難しく、メンタルの変容が起こらないと、
なかなか現実の変化も起こってきません。
「何年も同じ状態や状況が続いている」というのは恥ずかしいことでは全くなく、脳の仕組み上、普通はそうなってしまうものです。
それが悪いというわけでもありません。
ただ、だからこそ、現状ではなく、より良い状態になりたい、より良い現実をクリエイトしていきたい場合は、
まず最初のステップとして【現在の自分を理解する(客観的に把握する)】ことが必要です。
自分にはどんな傾向があり、どんな言動を取りやすくて、その目的は何なのか。
過去の出来事との関連性はどうなっているのか。
その「無意識」に気づいていくことでこそ、新しい言動、新しい次のステップが見えてきます。
そうすると変容が起こるようになります。
気づいたら次は、
・これまでとは違う選択肢を知る&実践する
ステップに移ります。
僕の場合で言えば、
・人間関係の中で無理をしない
ということです。
「無理をしない」はまだまだ抽象的なので、どんどん具体化していって、アクションプラン化します。
実際に行動に移していかないと現実には変化が反映されないので、
新しい選択肢を現実の中で具現化していきます。
ここが【トレーニング】の要素です。
というのも、これまでと違ったことをするのは不安や恐怖が伴います。
だから、
「っぱ、やめとこうかな」
と何度も思います。実際、やめちゃうこともあります。
「まじこええし」
と思って、また自信なさげな態度をとってしまうのです。
ただ、これまでと違うのは「あ、やっちゃった」と気づけるようになることです。
ちゃんと新しい選択肢が頭の中に存在するので、「やっちゃった」と思えるようになってるんですよね。
はい、きました。
【成長】です。
素晴らしすぎます。
たとえ実践できていなくても、
まだ行動というレベルでは反映されていなかったとしても、
脳内では着実に前進しています。
以前は「やっちゃった」とさえ思えていなかったのですから。
こういう小さな成長をしっかり把握しながら、自信をつけ、楽しく、前に進んでいく。
そうすれば、ちゃんと脳は成長していきます。
脳が成長すれば、感情もついてくるようになります。
感情がついてくれば、新しい行動をとるのも楽になっていく。
そういう風にしてメンタルトレーニング(脳の成長)は進んでいくので、まずは、
【過去の出来事と現在の言動の関連性に気づくこと】
から始めていきましょう。
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