誰か知り合いが成功したとき、あなたはどういう反応をしますか?
たとえば、友達が東大に受かったとして。
そんな場面をリアルにイメージして欲しいので、物語風に書いていきます。
================
「あいつ、受かったってよ、東大」
「…マジか」
「頑張ってたもんな、あいつ」
「まあな。でも、あいつ勉強ばっかりしてよお、全然遊んでなかったじゃん?
あれで、楽しいのかね、人生」
「…」
「俺らはまあ、大した大学じゃないけどさ、結構、楽しんだよな?
やっぱ人生って楽しむためにあるわけでよ。
しかも、東大とか行っちゃうと、逆に大変なんじゃね?
余計に勉強勉強、って感じになりそうだし。
俺らは俺らでさ、
良かったと思うんだよね」
「…やめろよ」
「え?」
「みっともないんだよ。
素直に認めろ。
あいつ、すげえじゃねえか。
すげえ頑張ってたじゃねえか。
一人で努力し続けてたじゃねえか。
俺らは、それがつらくて遊んでただけだろ?
人生は楽しむためにあるって、後付けじゃん。
それは確かにそうかもしれないけど、
今それを言うのは、あいつに対してそれを言うのは、違うんじゃね?
俺らは、
つらくて逃げて、遊んで、
そんな自分を正当化するためにもっともらしく、
人生は楽しむためにある
なんて言葉を、どっかから借りてきて、
それで自分を慰めてるだけじゃねえか。
そんなことくらい、お前だって分かってんだろ?
俺らにできなかったことを、あいつはやった。
あいつはすごいよ。
いいじゃないか、それで。
あいつはすごい。
話はそれだけだ」
==============
他人の成功を素直に認めること。
これ、ものすごく大事なことです。
なぜか?
もし、成功した人を妬んだり、批判したりしたら、
自分がその立場になれないから。
その生きる姿勢がどんどん進んで、
上手くいかない自分こそが正しい
なんてねじくれてしまったら、もう、自分はその立場に安住してしまう。
その立場に居続けることを自ら選択するようになる。
本当にそこにいたいならそれはそれでいい。
だけど、本当はそうではない場合。
心の中は、嫉妬や不満で渦巻いている。
「なんだ、あいつ…」
なんて思ってる。
顔はニコニコしていても、心の中は不満だらけ、とか。
なぜそうなるか?
結局それは、自分をごまかして、自分に嘘をついているからです。
本当は自分だって良くなりたい。
その思いを直視していないから。
ちっぽけなプライドを守るために、自分の人生を犠牲にしないこと。
ねじくれないこと。
素直に、正直になる。
そして、今の自分から、地道な一歩を踏み出していく。
自分の気持ちに素直になれば、もっとスムーズに、日々行動することができるようになります。