「大学デビュー男」と「既読スルー男」


自分の気持ちに正直になって、一歩踏み出す。

これがマジで重要だと思うのですが、

具体的にどういうことなのか、イメージがつかないかもしれません。

そのイメージを持ってもらうため、あと、自分が書いてて楽しくなってきたので(笑)、

今日も、ちょっとしたエピソードを書いてみました。

自分に正直になるとは、例えばこういうこと。

 

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「あれ?あいつ、どこかで見たことあるような…。でも、何か違うな」

確かに見覚えがあるが、あそこまで派手だったか。茶髪で、服装も今時の感じ。雰囲気もイメージとは違う…。

もう少し、近づくか。

「やっぱあいつ、徹だわ…」

信じられない。

徹は、もっとおとなしくて、メガネで、断然黒髪で、オシャレなんて縁がなかったはず。

これ、あれか、「大学デビュー」ってやつか。

「あはは!傑作だな、こりゃ!」

ああやって、無理して周りに合わせようとする奴って、カッコ悪い。

大学入ったら、茶髪にして。

初めてだから、明るくなりすぎてたりするんだよね。

服装も、みんなの真似するしかなくて、どっかで見たことあるような感じになる。

要は、自分がないんだ。

よく見られようとしてる。

もっと自分を貫けばいいのに。無理しちゃって。

そんなことを思っていると、急に、徹がこっちを向いた。

「あ!やっぱり!そうじゃないかと思ったんだ!久しぶり!」

昔のイメージの10倍くらい晴れやかで、明るい表情をした徹が言う。

「お、おう!久しぶりだな」

「変わらないなー」

「お前は、変わったな」

「はは、そうなんだよね」

「どうしたんだよ?急に変わっちゃって」

「いや、それがさ…。簡単に言うと、好きな子ができたんだ」

「へえ」

「でも、俺はさ、メガネで、髪型も微妙で、服装とかに気遣ったこともなくて、

…ダサかったじゃん?」

「い、いや、そんなことは…」

「気遣わなくていいよ。

俺はダサかった。

でも、何とかその子と付き合いたくて、このままじゃダメだと思ったんだ。

でも、今まで見た目とか気遣ったこともないからよ、

どうしていいか分からなくて。

とりあえず、周りのみんなを参考にすることにしたんだ。

教えてもらったりしてんだぜ?笑

だからまあ、真似なんだよね。周りの。

この真似してる感じも、何かダサいじゃん?笑

でも、俺はそこから始めるしかないのかな、って。

ただ、そうやって頑張ってると、周りの見る目も何か変わってきたんだよ!

その子とも、まだ付き合うことはできてないけど、

結構楽しく喋ることもできるようになってきて。

前までだったら、話してもらうことすらできなかった。

ダサかったからな、俺。笑

今なら、女の子の気持ちも分かる気がする。

てか、お前はどうなんだよ?

彼女いるのか?」

「いや……、いないよ」

「…そうか。

でも、お前だったらすぐできるよな。

じゃ、俺そろそろ行くわ。

また、飯でも食おうぜ。

あ、LINE教えてよ」

その場でLINEの交換をして、徹は急ぐようにして立ち去った。

ふと開いたままのLINEのトークを見ると、

1週間前のやり取りが目に入る。

こちらから送ったメッセージ。スタンプ。

『既読』がついてる。

でも、返事は返ってきていない。

そのとき、俺より先に徹に彼女ができるのだろうと、何となくだけど感じた。

 

 

自分の思いに正直になれば、一見、ダサいことをする必要も出てくるかもしれません。

でも、それは本当はダサいことではないのかもしれなくて、

カッコイイことかもしれない。

自分に嘘をつかず、自分の本音と向き合って、自分に正直になって一歩を踏み出す

それは、カッコイイこと。だと思います。

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