基本的に、ネガティブな状態というのは、
ネガティブな自己認識から生まれるネガティブな自己対話
から生まれるもの。
例えば、
あの人からどう思われているんだろう?
ということを考えすぎて状態が下がることってある。
あの人が自分をどう思っているか?
これって、究極、分からない。
答えは出ない。
だって確かめないと、聞いてみないと分からないわけだし、
本当のところは言えないことだってある。
その「分からない」ことを考え続ければ、当然、必要以上に悪い想定だって出てくる。
もしもそもそもの自己認識が低い場合、つまり自分を責めやすかったりすると、
悪い想定が出てくる頻度というのは増える。
で、仮に状態が少し上がって、想定も高くなったとしても、結局は「分からない」のだから、
また下がることもある。
つまり、
あの人が自分をどう思っているか?という質問を自分にしている限りは、自分の状態は上がったり下がったりを繰り返すことになるんだ。
しかも、大抵は悪い方に悪い方に想定してしまう。
もう自分は嫌われたとか、言いすぎたとか、調子に乗りすぎただとか、そういう悪い方にどうしても考えてしまったりする。
人間には防衛本能があるから。
もうこれ以上は傷つきたくないということで自分からフェードアウトしてしまって、そこから関係が切れるということも本当にあり得る。
うまくいかないことのほとんどは「自滅」だとよく書くのだけど、
自分で悪い想定をしてしまって、それが真実だと思い込み、自ら離れることを選ぶことで最高の人間関係を失うことだって全然ある。
結局、あの人が自分をどう思っているか?は分からない。
答えなど出しようもないそのテーマを考えている時間自体が、自分の状態を下げる原因になる。
人からどう思われているか?を考える時間が長ければ長いほど、人は状態が悪くなる。
逆に言えば、状態が悪くなりがちな人は、
人からどう思われているか?を考えている時間が長い人
だとも言える。
何度も書いているように、結局、それは分からない。
分からないんだから、分からないままにしておこう。
で、自分は自分の気持ちを大事にして、自分は自分のあり方に集中する。
もしくは、本音を言ったり、相手に確認を取る。
妄想や空想を真実だと思い込んで自ら関係性を切る前に、
本音を言うか、確認は取った方がいい。
人には、言わないと分からないこと、伝えないと分からないこと、
伝えないと失ってしまうことだってある。
しかも、失ってしまいかねないのは、すごく大切な人であることが多い。
大切だからこそ、あらぬ妄想を浮かんだり、嫌われたんじゃないかと恐れるわけだから。
どうでもいい人に対して、そんな恐れは抱かない。
だから、そうやって恐れてしまう人と出会えたなら、
自分の悪い想定、悪い妄想に思考を奪われる前に、
考えることをやめるか、確認を取ろう。
考えることをやめるだけで状態は上がるし、
確認を取れば、自分が変なことを考えていただけだったと気づくことになるから。
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