ちょっと昔の話なんだけど、
あるおっさんに呼び出されたことがあった。
とある会場で、俺はある女の子と話していたんだ。
別に恋愛感情があったわけではなく、普通に話していただけ。
そうすると、そのおっさんが何やら女の子にちょっかいを出している。
「静かにしろ」だの、なんだの。
何やら正論っぽいことを言っていたんだけど、
結局のところ、俺とその子が話していることにヤキモチを焼いていたわけだ。
おっさんはもう、50歳を超えていて、体もデブだった。
そのときの自分は大人気なくて、そういうことをされて話すのをやめるのもなんだかしゃくだったから、
普通に話し続けた。
笑。
すると、そのおっさんに後から呼び出された。
「ちょっと来いよ」
ってね。
ああ、面倒くさいことになった、と思った。
でも、「別にいいや」と思ってついて行った。
そうしたら案の定、
「てめえなあ」
みたいな感じで来るわけだよ。
まじ変なおっさんだなって思ったね。
素直に。
でも、昔の自分だったらそういう状況になったら謝っていたと思うんだ。
こっちは何にも悪いことをしていないのに。
卑屈になって、えへへって愛想笑いしてしまっていたはずだ。
情けないよな。
でも、そのときの自分はもう変わってたから、違う反応だった。
「はあ?」
って言ってしまっていた。
言った瞬間に、「ああ、言っちゃった…」とちょっと思った。
喧嘩はやでしょ。痛いし。
でも、自然にそういう反応になったことで、ああ俺は変わったなって実感できたんだよね。
結局、向こうもなんかビビってしまって、その後は何にも起こらなかった。
で、そのおっさんは俺の世界から完全に消えた。
でもって、そのときから自分をそうやって軽く扱ってくるような人は現れなくなった。
その出来事で俺は、ああ外の世界っていうのは自分の内側次第で変わるんだなって心底思ったんだ。
自分をないがしろにしていたら人からないがしろにされるし、
自分を大切にしていたら人からも大切にされる。
人にそうしてほしいように、自分にそうするんだ。
先に人からそうされるってことを期待するんじゃなくて、
まずは自分が自分にそうするんだよ。
そうしたら、外の世界は変わっていく。
おっさんは、そんなことを俺に教えてくれた。
当時はまじ変な人だなって思ったけど、今振り返ってみれば、おっさんが教えてくれたことは大きかったなと思う。
今ではおっさんに感謝してる。
これは喧嘩腰になれって話じゃないよ。笑
勘違いしないでほしい。
でも、世の中には横暴な人もいれば、まじかよって人もいるんだ。
もちろん、そんな人とは関わらなくていいんだけどね。
ただ、色んな人がいる社会の中で俺たちは生きているってことは事実で、
そういうときにも大事なのは「自分の在り方」なんだってこと。
そういうことを言いたいんだ。
で、そうやって自分の在り方に集中していると、
その在り方に見合った人が集まってくるんだよ。
先に自分なんだ。
自分が先。内側が先。
他人は後。外側は後。
先に他人に期待したり求めるんじゃなくて、
自分の内側に変化を起こそう。
自分がやることやったときに初めて、外の世界に変化が起きるんだ。
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