最近、サッカー少年の親向けにコラムを書いている。
ただ、これを子供の側が読んだとき、一つ懸念があって。
ある意味、コラムの中では「親の在るべき像」の完璧な姿を書くことになるわけだけど、
子供の側がそれを読んだときに「うちの親は間違ってる!」とか「うちの親がそういう風に育ててくれなかったから」となりやすい。
いや、なってもいいんだけど、そこにずっと止まると結局は自分の気分が下がることになる。
というのも、そういう捉え方は結局、
自分が幸せになるためには他人が行動を変える必要がある
という考え方につながっていくから。
状態が悪い人は、基本的に、他人が自分を満たすべきだとどこかで信じている。
それは親かもしれないし、パートナー、片思いの相手、部下、仲間、友達、顧客。
色々だ。
ただ、そういう「状態」では基本的に人生は好転しない。
人は人にコントロールされたくないし、コントロールされるために生きているわけでもないから、自然に人が離れるようになるんだ。
人が離れれば、結局は上手くいかなくなる。
そうならないために大事なのは、自分の状態を自分で整えること。
今回の親の話で言えば、実際、完璧な親など存在しないし、存在する必要もないのかもしれない。
親がどうあれ、自分は勝手に自分で幸せになればいい。
愛されることや理解されることを考えるより、愛することや理解することにフォーカスを当てる。
ただ、書くのは簡単だけど、実際にはここにはトレーニングが必要になる。
というのも、人はこれまでの考え方や状態に慣れ親しんでいるからだ。
気分が良い悪いに関わらず、人は慣れ親しんでいるものを繰り返すもので、
その習慣を変えるためには最初は意識的なトレーニングが必要になる。
結局人が変われないのは、自分が慣れ親しんだものの捉え方や状態に戻ってしまうから。
高圧的な関係性を過去に結んだ人は、新しい人と出会っても、その人もまた高圧的だったりする。
新しい状態を自らが選択しない限り、その関係性は延々と続き、その度に苦しい思いをすることになる。
自分の状態や根本的な考え方と向き合わない限り、スキルや能力は向上しても、苦しみや苦しみ方は一向に変わらず、本質的変化は起こらないままになる。
結局大事なのは、自分の状態を自分でよくできるということ。
そのために意識的な取り組みを行っていくということ。
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